くらし

【タイプ診断付き】チャートで導きます、 5つのタイプ別節約術。

  • 撮影・青木和義 文・石川理恵 イラストレーション・かざまりさ

C:理論先行型

「いつかやろう」が口癖。知識はあっても実行せず、お金は出ていくばかり。

[ どんなタイプ? ]
わかっていながら高いコストをかけ続ける。

テレビやネットニュース、雑誌から入ってくる情報は、しっかりインプットしているほどに好奇心旺盛。格安スマートフォンの存在や、金利動向、ちまたのサービスのトレンドなど、お金事情はなんとなくつかんでいるが、自分の生活で実践するまでには至っていない。それというのも、わかったところで満足してしまうから。さらに、理論先行型の中でも、実行に移せない理由は大きくふたつに分かれる傾向が。ひとつは、自分に自信が持てないタイプ。何かを頼るほうが楽だから、多少高いとわかっていても、サービスがいいものを利用してしまう。もうひとつは、めんどくさがりのタイプ。「忙しい!」「時間がない!」を言い訳に、つい先延ばしに。ふたつのタイプが混合している人もいる。いつまでも高いお金を払い続けて損をしている自覚はあるため、いつもお金のことが気がかり。

[ 何がよくない? ]
先延ばしにすればするほど損をするお金が積み重なる。

いくら知識があっても、1円も節約できていなければ宝の持ち腐れ。お金が貯められない現状にしっかり向き合って。格安スマホや、電気やガスの自由化、ふるさと納税など、お得を得るためには、手間や時間がかかる仕組みになっている。そのめんどうを乗り越えなくては、いつまでたってもこれまで同様に高いお金を払い続けるはめに。今はどうにか家計がまわっていたとしても、この先、老後までのライフプランは見通せているだろうか。先延ばしにすればするだけ、本当は削れたのに……という金額が積み重なるばかりだ。具体的には保険の見直しは、40代までにするのが効果が高い。住宅ローンの借り換えも、金利の動向もからむので50代までには済ませたいところ。後悔のないようにしたい。

[ 節約に向けた処方箋 ]
簡単なことから手をつけて、達成感を得ながら次のステップに。

忙しくても実行できる、ハードルの低いことからチャレンジ。「できた!」の成功体験を実感すれば、自分の行動に自信が持てるほか、達成感が得られて次の実行につながる。たとえば、貯金用の銀行口座を開いて毎月定額のお金を移す、小銭貯金をするなどの簡単なことでOK。まっさらな通帳に、たとえ3000円ずつでもお金が増える様子を見える化すれば、前進した気持ちになる。その勢いで、変動費の中でも身近な食費を見直すために、ざっくり管理できる「一週間財布」を作ろう。これは、食費専用の財布を用意し、1週間分の予算額を入れ、その中でやりくりしながら予算を守る意識を高める方法。レシートを財布の中にとっておき、週の終わりに集計すれば、家計簿づけにもスムーズに移行できる。予算が余ったら小銭貯金か、「浪費財布」を用意して貯めていく。浪費をしたいときは、つねに浪費財布から使うようにすればよい。ケース3の人など、買い物に行く時間がとれずに宅配を使っている場合には、通勤時間を使ってスマートフォンのアプリで家計簿をつけるところから始めよう。

固定費の見直しについては「○月○日までにやる」と締め切りを設定。ケース5のひとり暮らしの人は、周囲の目を作るために、SNSやブログなどで宣言するのもおすすめだ。

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