くらし

【タイプ診断付き】チャートで導きます、 5つのタイプ別節約術。

  • 撮影・青木和義 文・石川理恵 イラストレーション・かざまりさ

B:横並び大好き型

世間の常識に合わせすぎ?それが手堅いと思い込み、まんべんなくお金を使う。

[ どんなタイプ? ]
みんなと同じを選びたい!

横並び大好きタイプの人は、自分の中に判断基準を持たず、世間に合わせる傾向が。「みんなと同じなら安心」だから、そこから飛び出そうとしないのだ。たとえば、携帯電話は基本料金の違いよりもみんなが使っているキャリアを選ぶ、子どもの友だちがみなスイミングを習い始めたらわが子も習わせるなど、人の意見や相場をうのみにし、自分で調べることはない。

たとえ郊外でも持ち家があって、車があるのが、ふつうの幸せ。数年に1回は海外旅行をしたいし、子どもには大学は出てほしい。そう、人生のロールモデルにしているのは、自分が見てきた親世代だ。実際、周囲もそれを難なくこなしているように見える。なのに自分は、ついていくのにちょっと必死。人生ってお金がかかるものなんだと思っているが、なかなか給料は上がらず……と悩みのタネは尽きない。

[ 何がよくない? ]
自分に何が大切か、お金の使いどころがわからない。

自分の価値観でこれまでお金を使ってこなかったため、「ここはお金をかけたい!」とか「ここはわが家に必要ない」などと、的を絞ることができない。本人はみんなと一緒のつもりだが、周囲は実のところ、お金のかけ方にメリハリをつけて生活していたりするもの。たとえれば学生時代、「勉強してないよ!」と言いながらテストでいい点を取る友人の、影の努力を見抜けないのと同じ状況といえよう。

また、お金について深く考えていないことにより、情報が更新されておらず、自身が育ってきた環境が今でも唯一の基準になっている。終身雇用による経済保障がゆらぐ今の時代、その基準を前提に35年の住宅ローンを組んだり、ボーナス払いに頼ったりすると、家計は破綻の一途へ。

[ 節約に向けた処方箋 ]
節約の情報を自分で集めて、常識をアップデートする!

自分や家族が何にお金を使いたいか、優先順位をつけよう。これまで絞ることに慣れていない人は、削れることを探したり、最初から順番をつけようとしたりするよりも、まずは「これがいちばん!」を選び抜き、それを叶えるためにはどうしたらいいか、対策を練るほうが判断しやすい。もし「住まいが大事」でも、望むライフスタイルによって、郊外一軒家か都心のマンションか、はたまた賃貸か、選択肢が変わってくる。具体的な暮らしがイメージできるように、しっかり情報収集を。同時に、今の支出のショー・ロー・トーの分析を進めていく。それにより、「住まいにお金をかけることで、投資の割合がこんなに減るならば、身の丈で考え直さなくては」などと思うかもしれない。客観的な視点が取捨選択を助けてくれるだろう。

時代に合わせた常識のアップデートができたなら、優先順位に沿って積極的な固定費の見直しを図ろう。ケース1の人は、家にいられる時間を有効活用し、子どもの習い事などは自治体運営の講座を調べて切り替えても。ケース2の人は、夫婦ふたりで夫だけの収入に頼る暮らしが今後どのようになっていくのか、見通しを立ててみて。大きな改革が必要なら、車をカーシェアリングにする、住宅ローンを見直すなど、メリハリをつけていこう。

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