1993年よりガラス工芸を始め、2008年にガラス工房「OoL」設立。現在は国内外の住宅や店舗、美術館向けにシャンデリアなどを手がけているガラス作家 イイノナホ氏が、初の大型個展を東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスにて、2 月 17 日(日)まで開催中。
小学生のころ、ガラスのビー玉をエポキシ接着剤でつけて作った作品が、東京都の工作展に入選したことをきっかけにガラス作品の制作をはじめる。武蔵野美術大学を卒業後、シアトルのガラススクールで学んだ後、「イイノナホグラスガーデン」を設立。個展を中心に制作活動を続けている。全て手吹きで制作されている作品は、繊細で優美ながらも、手作業ならではの暖かさが人気を集めている。
今回の展覧会タイトル「時の花」は、その時を盛りに咲く花という意味を持つ古い言葉。
『全てのものは変化し続けて、同じところにとどまることはなく、その時々に精一杯咲いている花と自分とが重なる』というイイノ氏の想いが込められている。
新作「時の花」は、今回の個展が初公開。構想から1年半。淡路島の鍛治職人と協力しながら作り上げ、イイノ氏の作品史上、最も大きな作品となった。