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【洗濯機編】見て見ぬふりしてきた汚れは、無駄なく、効率よく落とす。

いよいよ年末。見て見ぬふりをして溜まった我が家の汚れともサヨナラしなければ。気になるあの場所の、無駄のない賢い掃除法をプロに聞いた。

撮影・青木和義 文・板倉ミキコ

【おざなりお手入れで見て見ぬふり】洗濯機の汚れ

洗濯機の裏側を洗浄。

[重要ポイント]お湯を使うこと!
見えない洗濯槽の裏側は、洗剤カス、ホコリや繊維クズが付着。それらを餌にしてカビが一気に繁殖する、恐ろしい環境の場所だ。
「洗った洗濯物に黒い汚れがついた、などという場合は要注意。洗濯槽の裏側が真っ黒になっていて、アレルギーを生む原因になる可能性もあります」
だからこそ洗濯槽は大掃除ではなく、こまめな日々の掃除が肝心。
「紹介する方法は自宅での最善策ですが、汚れの30%が取れる程度。分解できない部分の掃除は素人には無理なので、一度プロに頼むと安心です。一回すべての汚れをリセットすると、自宅ケアがより有効になりますよ」

[使用する道具]

過炭酸ナトリウム、ダブルブラシ、ウエス、アルカリ性洗剤+ワイヤーハンガー、ストッキング
過炭酸ナトリウム、ダブルブラシ、ウエス、アルカリ性洗剤+ワイヤーハンガー、ストッキング

[手順]

《1. 過炭酸ナトリウムに適した温水を注入》洗濯機の水位を最高位で設定し、一時停止。40〜50℃のお湯を入れる。手作業でも、お湯を洗濯槽に直接取り入れてもいい。温度は厳密に維持しなくてもOK。
《1. 過炭酸ナトリウムに適した温水を注入》洗濯機の水位を最高位で設定し、一時停止。40〜50℃のお湯を入れる。手作業でも、お湯を洗濯槽に直接取り入れてもいい。温度は厳密に維持しなくてもOK。
《2. カビを取る過炭酸ナトリウムを加える》過炭酸ナトリウムを洗濯槽に入れる。一般的な洗濯機で400〜500gを使う。だいたいお湯10Lにつき約100g程度。汚れ具合によって加減をする。
《2. カビを取る過炭酸ナトリウムを加える》過炭酸ナトリウムを洗濯槽に入れる。一般的な洗濯機で400〜500gを使う。だいたいお湯10Lにつき約100g程度。汚れ具合によって加減をする。
《3. カビに働きかけるシュワシュワの泡》発泡してくるので、蓋をして5分ほど蒸らし、汚れを浮かす。続いて5分ほど洗いモードで攪拌し、過炭酸ナトリウムをよく溶かす。
《3. カビに働きかけるシュワシュワの泡》発泡してくるので、蓋をして5分ほど蒸らし、汚れを浮かす。続いて5分ほど洗いモードで攪拌し、過炭酸ナトリウムをよく溶かす。
《4. 次々浮かんでくる黒い浮遊物に驚く瞬間》たった一度の攪拌でもけっこうな黒カビが浮いてくる。この状態で泡が落ち着くのを待ち、汚れを取り出す。長時間放置すると汚れが下に溜まって取り出しにくくなる。
《4. 次々浮かんでくる黒い浮遊物に驚く瞬間》たった一度の攪拌でもけっこうな黒カビが浮いてくる。この状態で泡が落ち着くのを待ち、汚れを取り出す。長時間放置すると汚れが下に溜まって取り出しにくくなる。
《5. 汚れても気にならない手製のネット》ワイヤーハンガーにストッキングを被せれば、ゴミすくいネットに早変わり。ストッキングは使い古したものでいい。網目が細かいので小さなゴミもキャッチ。
《5. 汚れても気にならない手製のネット》ワイヤーハンガーにストッキングを被せれば、ゴミすくいネットに早変わり。ストッキングは使い古したものでいい。網目が細かいので小さなゴミもキャッチ。
《6. ストッキングがホコリを吸着》ストッキングに静電気を起こしてから洗濯機の下に入れると、気持ちいいほどホコリが取れる。細かい隙間にも入りやすいので奥のほうまで掃除ができる。
《6. ストッキングがホコリを吸着》ストッキングに静電気を起こしてから洗濯機の下に入れると、気持ちいいほどホコリが取れる。細かい隙間にも入りやすいので奥のほうまで掃除ができる。
《7. 浮かんでくる汚れを取ってはすすぎ、脱水を繰り返す》6で使ったストッキングのホコリを取り除き、今度はハンガーを変形させて洗濯槽の汚れをすくうネットにする。汚れを取っては洗濯機のすすぎ、脱水を4回ほど繰り返す。
《7. 浮かんでくる汚れを取ってはすすぎ、脱水を繰り返す》6で使ったストッキングのホコリを取り除き、今度はハンガーを変形させて洗濯槽の汚れをすくうネットにする。汚れを取っては洗濯機のすすぎ、脱水を4回ほど繰り返す。
《8. 外せる部品の汚れを隅々まで洗浄》ネットリした汚れが付着しやすい、柔軟剤や洗剤を入れる場所など、取り外せる部品は取り出し、アルカリ性洗剤で洗浄。洗剤はしっかり洗い流すこと。
《8. 外せる部品の汚れを隅々まで洗浄》ネットリした汚れが付着しやすい、柔軟剤や洗剤を入れる場所など、取り外せる部品は取り出し、アルカリ性洗剤で洗浄。洗剤はしっかり洗い流すこと。
《9. 洗濯槽の縁に溜まったホコリも取る》洗濯機から外せない本体部分の細かい場所も、ホコリなどが付着しているので、ダブルブラシを使ってこすり取る。最後にウエスで拭き取って。
《9. 洗濯槽の縁に溜まったホコリも取る》洗濯機から外せない本体部分の細かい場所も、ホコリなどが付着しているので、ダブルブラシを使ってこすり取る。最後にウエスで拭き取って。
《1. 過炭酸ナトリウムに適した温水を注入》洗濯機の水位を最高位で設定し、一時停止。40〜50℃のお湯を入れる。手作業でも、お湯を洗濯槽に直接取り入れてもいい。温度は厳密に維持しなくてもOK。
《2. カビを取る過炭酸ナトリウムを加える》過炭酸ナトリウムを洗濯槽に入れる。一般的な洗濯機で400〜500gを使う。だいたいお湯10Lにつき約100g程度。汚れ具合によって加減をする。
《3. カビに働きかけるシュワシュワの泡》発泡してくるので、蓋をして5分ほど蒸らし、汚れを浮かす。続いて5分ほど洗いモードで攪拌し、過炭酸ナトリウムをよく溶かす。
《4. 次々浮かんでくる黒い浮遊物に驚く瞬間》たった一度の攪拌でもけっこうな黒カビが浮いてくる。この状態で泡が落ち着くのを待ち、汚れを取り出す。長時間放置すると汚れが下に溜まって取り出しにくくなる。
《5. 汚れても気にならない手製のネット》ワイヤーハンガーにストッキングを被せれば、ゴミすくいネットに早変わり。ストッキングは使い古したものでいい。網目が細かいので小さなゴミもキャッチ。
《6. ストッキングがホコリを吸着》ストッキングに静電気を起こしてから洗濯機の下に入れると、気持ちいいほどホコリが取れる。細かい隙間にも入りやすいので奥のほうまで掃除ができる。
《7. 浮かんでくる汚れを取ってはすすぎ、脱水を繰り返す》6で使ったストッキングのホコリを取り除き、今度はハンガーを変形させて洗濯槽の汚れをすくうネットにする。汚れを取っては洗濯機のすすぎ、脱水を4回ほど繰り返す。
《8. 外せる部品の汚れを隅々まで洗浄》ネットリした汚れが付着しやすい、柔軟剤や洗剤を入れる場所など、取り外せる部品は取り出し、アルカリ性洗剤で洗浄。洗剤はしっかり洗い流すこと。
《9. 洗濯槽の縁に溜まったホコリも取る》洗濯機から外せない本体部分の細かい場所も、ホコリなどが付着しているので、ダブルブラシを使ってこすり取る。最後にウエスで拭き取って。

[掃除前→掃除後]

掃除前。
掃除前。
掃除後。掃除後の見た目にあまり変化が見られないのが残念だけれど、4〜5回にわたってすくい取った黒い汚れの量を見れば、掃除の成果は一目瞭然。
掃除後。掃除後の見た目にあまり変化が見られないのが残念だけれど、4〜5回にわたってすくい取った黒い汚れの量を見れば、掃除の成果は一目瞭然。
掃除前。
掃除後。掃除後の見た目にあまり変化が見られないのが残念だけれど、4〜5回にわたってすくい取った黒い汚れの量を見れば、掃除の成果は一目瞭然。

[プロに頼んでみると…]

自分ではなかなかできない洗濯槽裏の洗浄もプロなら簡単。洗濯機のカバーを外し、洗濯機を分解。洗濯槽を取り外して丸ごと洗浄してくれるので、カビや石鹼カス、ホコリなど、家庭で取れなかった汚れも一気に除去。取り外せない部分や洗濯機下の洗濯パンもしっかり掃除。最後は部品を組み立てて全体をから拭き。試運転もして安心な状態で戻してくれるのがうれしい。1年に1度やっておけば、日々の汚れ具合も変わってくる。

洗濯機のカバーを外して分解。洗濯槽を取り出すと、裏側にはカビがびっしり、なんてことは、どの家の洗濯機も同様(中には分解できない機種も。要相談)。
洗濯機のカバーを外して分解。洗濯槽を取り出すと、裏側にはカビがびっしり、なんてことは、どの家の洗濯機も同様(中には分解できない機種も。要相談)。
パルセーター、洗濯槽を取り外した状態。取り外せない部分の汚れやカビもちゃんと掃除してくれる。丸ごと徹底洗浄で1台1万4000円〜。
パルセーター、洗濯槽を取り外した状態。取り外せない部分の汚れやカビもちゃんと掃除してくれる。丸ごと徹底洗浄で1台1万4000円〜。
洗濯機のカバーを外して分解。洗濯槽を取り出すと、裏側にはカビがびっしり、なんてことは、どの家の洗濯機も同様(中には分解できない機種も。要相談)。
パルセーター、洗濯槽を取り外した状態。取り外せない部分の汚れやカビもちゃんと掃除してくれる。丸ごと徹底洗浄で1台1万4000円〜。

尾崎 真(おざき・まこと)●おそうじ本舗 商品・サービス開発責任者。ハウスクリーニングのプロ。掃除の技術を研究開発し、常に業界最先端のノウハウを生み出す。マスコミ出演も多数。 https://www.osoujihonpo.com 

『クロワッサン』987号より

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