くらし

最後まで責任を持ちたい、いらなくなった物の3つの処分法。

家の中をスッキリさせたいけれど、物を大切に思うからこそ“捨てる”ことに躊躇してしまう人におすすめの、心安らかな手放し方を紹介します。イラストレーター・進藤やす子さんと作家・山内マリコさんの手放し方のポリシーも聞きました。
  • イラストレーション・篠塚朋子 文・板倉ミキコ

年末の大掃除を機に断捨離に着手。この際、最小限のものだけを所有して心豊かに暮らすシンプルライフを実現! と夢見る人も多い一方で、好きなものはなかなか手放せないのも現実。
「私も買い物が好きですし、お気に入りのものに囲まれて生活したいほう。でも、物には賞味期限があるし、収納スペースにきちんと収めたいので、使えないもの、使わないものを定期的に処分して、所有品の新陳代謝をしています」(イラストレーター・進藤やす子さん)

物を大切にしている人だからこそ、処分するときにも“捨てる”以外の選択肢がいくつか生まれる。
「好きで買ったものをゴミとして捨ててしまうのは胸が痛むので、ゴミ袋に入れて“捨てる”のは、誰も“使えないもの”。処分する最終段階です。服飾系は“捨てる”というより、誰かに使ってもらうために“譲る”という感覚で、買い取りサイトを利用します。また買い取りとは別のルートとして、誰かにとっては価値がある、“使えるもの”を寄付することもありますね」(作家・山内マリコさん)

いくつかの選択肢から、心穏やかにスッキリできる処分法を見つけて。

【売る】

不用品を換金する場合、買い取り専門店に直接持ち込んだり、サイトで申し込み、宅配便で送るなどのサービスがある。店により対応や取り扱い内容が異なるので、自分がかけられる手間、売るものに合わせて適切に選ぶ必要が。

【寄付する】

お金にならなくても、何かの役に立ってほしいと思う人はぜひ寄付を。ネット環境が整うにつれ手続きが簡便化され、寄付を受け付ける団体も増加。様々なチャリティの方法があるので、共感できる団体から選んでみては。

【捨てる】

手っ取り早くスッキリできる方法。特に壊れていたり、破れているなど、もはやその機能が失われている”使えないもの”なら、躊躇せずに捨てられる。ただ捨てる際には、各自治体のゴミ処理ルールをきちんと調べてから行う。

進化する、自治体のゴミ事情。

ゴミを減らし、使える資源は再利用する”循環型社会”になるため、各自治体が様々な試みを実施。
リサイクルの場を直接管理&運営する自治体があったり、”ごみ減量アドバイザー”なる専門家を育成するなど、ゴミに対する意識も高くなってきている。使い勝手がいいのが、現在100を超える自治体が提供しているゴミ出し用のアプリ。品名や分別の両方からゴミの出し方が一目でわかる検索システムがあったり、粗大ゴミの申し込みがスマホから直接できるなど、個人レベルのゴミ出しの疑問を解消し、サポートしてくれる。
自分の暮らしている自治体にはどのようなサービスがあるか、一度調べてみるのがおすすめだ。

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