初めてこのルームシューズを見たのは、雑誌Oliveだったと思う。取り扱いは、原宿にあった『ZAKKA』。すてきだなぁ、と思いつつも、学生だった私にはスニーカーより高い、ルームシューズを買う勇気はなく。
その後、アフタヌーンティー・ティールームに勤めはじめ、一緒に働く人達は、お洒落な人ばかり。自分はなんてセンスのかけらもないのだろう、と思っていましたが、誕生会をしてくれたスタッフのみんながサプライズでプレゼントしてくれたのがこのルームシューズ。嬉しかったな〜(しみじみ)。
サンフランシスコへ遊学する時も、お守りのようにそのルームシューズを持って行き、ホームステイ先で履いていました。ホームシックになっても、お気に入りのモノと一緒なら頑張れそうだと思ったからです。その後、残念ながらボロボロになり……現在3代目。
今回は明るい気持ちになるよう赤いフェルトを選びました。今も昔も、足元から元気をもらえるルームシューズなのです。(フードスタイリスト 岡本ゆかこ)