くらし

1日1行書くだけの家計簿で、ムダな支出が自然になくなる。

最小限の労力で、無駄遣いが一目瞭然の「1行家計簿」。三日坊主も家計簿が活用できていない人も、挑戦してみる価値ありです。
  • 撮影・岡本 潔
主婦、ブロガー あきさん

1行家計簿は、1日1行、1カ月1ページ書くだけと、極めてシンプル。
「費目を絞り、現金やクレジットカードの支出だけを記入するので、書くほどにムダが浮き出てきます」(あきさん)
ノートと筆記用具さえあれば、誰にでも始められる。さっそく具体的な書き方を学んでいこう。

特別なものは必要なし! 手持ちのノートが家計簿に。準備するのはノート(何でも)、レシート、定規、ボールペン、電卓。携帯電話の電卓機能でもOK。

1. 費目を決める

「費目の分け方が最も大切。細かすぎても、ざっくりすぎても、お金の動きを把握するのが難しくなります。また、月に1〜2度しか登場しない費目を作っても、労力とスペースのムダに」
だいたいの家庭での基本費目が、食費、日用品費、娯楽費、特別費の4つ。食費とは自宅で食べる食事の材料費のこと。日用品費はトイレットペーパー、切手、基礎化粧品などをいう。
「必需品のみを食費や日用品費の中に入れること。それ以外は娯楽費や特別費に入れてやりくりしていきます」
娯楽費は、外食、自販機で買った飲み物代、外出時の交通費、ちょっとした週末のレジャーなど。定期的に病院にかかっていないなら、1行家計簿では医療費もこちら。特別費は、比較的高額で、イベント性のあるもの。旅行や帰省、誕生日などの費用はこれにあたる。そのほか、持病のある人は医療費、ペットへの支出が大きな人はペット費など、必要に応じて追加する。

《OK項目》
基本的な4費目。娯楽費は月間予算、特別費は年間予算。
●食費
●日用品費
●娯楽費
●特別費

定期的な支出があるなら、こちらの費目を追加しても。
●教育費
●習い事費
●医療費
●ペット費

《NG項目》
全て娯楽費にまとめられるもの。その中でやりくりを。
●外食費
●交際費
●雑費
●衣服費
●交通費
●レジャー費

「とりあえず」と、設定しがちだが、何がムダか把握できない。
●その他

2. 枠を作る

費目が決定したら、記入枠を作る。費目の数によって、記入枠の幅を調整し、下図のように定規で線を引く。一番上の行に日付と費目名を書き入れ、一番下の行は合計額の欄に。

3. 記入する

いざ、記入を開始! 1日の終わりに財布からレシートを取り出し、各費目の合計金額を書くだけだ。
「特別費、娯楽費は内容を書いておくと、振り返るときに便利です。レシートさえ保管してあれば、1週間分などまとめて記入しても問題ありません」

4. 見直す

1カ月つけ終わったら、どんなことにお金を使ったかを振り返り、翌月の予算を決める。特別費はイベント性が高いので、年間予算。1年ごとに予算を組もう。
「1カ月つけると、お金の流れが一目瞭然。意識が変わるはず」

「1行家計簿」1カ月の見本。毎日1行書き、月末には集計をするだけ。

「1行家計簿」1カ月の見本。

あきさん●主婦、ブロガー。夫、子ども3人の5人家族。10年以上家計簿をつけ、「1行家計簿」を考案した。
ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ

『クロワッサン』980号より

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