節約上手の家計管理は、1週間単位って本当ですか?
撮影・岩本慶三(藤川さん) 文・生島典子
食費だけの1週間管理はブレが少なく、初心者向き。
eriさんの1週間管理は、千円札を袋分けすることから。
「袋分けをする場合は、基本的に現金管理のほうがやりやすいですね。ATMでおろす回数を抑えるのは、貯蓄を取り崩さないためには有効な方法です。eriさんは、財布にキャッシュカードを入れておかないという徹底ぶり。“絶対に引き出さない”という覚悟が伝わってきます。手元に多めに現金を置いておくと使ってしまいがちなので、できるだけ手元に置かないというのも大事なポイントです。節約は自分との闘い。皆さん自分の欲をどう管理するかという闘いの中で、さまざまな工夫をしているのです」
買い物の仕方も、電卓を手に計算しながらメリハリをつけている。
「メインの食材を効率的に買えたら、我慢せずにご褒美が買えるのもいいですね。予算が余ったら家族で外食に行くなど、息を抜ける部分をつくっておいたほうが長続きします。eriさんは、食費だけの1週間管理ですが、そのほうがほかの費目でデコボコしないというメリットがあります。家計の管理は、予算とのズレが起こったときにストレスになるから、予算がブレることに神経質になりそうな人は、食費の管理から始めるといいでしょう。1週間管理の初心者向きです」
余った予算を貯金箱に入れておくなど、心置きなく使えるお金も少し確保しているのも無理をしないポイント。eriさんのインスタグラム(Instagram @ie___y)は、暮らしのコツが面白いと人気だそう。
【ケース2 eriさんの場合】予算を守るだけで節約できるように。年間貯蓄額が12万~24万円アップ。
eriさんの1週間単位の予算管理は、食費だけ。給料日の15日を起点にして、6,000円×4週間+5週目は5,000円を予算とし、1カ月2万9000円で食費をやりくりする。食費以外の費目の1カ月分の予算は、日用品費6,000円、ガソリン代3,000円、外食費7,000円。この分は袋分けして1カ月単位で管理。現金で使うお金は1カ月4万5000円。
「すべてを千円札でおろし、予算別に分けてスタートします。キャッシュカードを使うのは月に1回と決めています」
買い物の予算は1回3,000円。週に2回、3〜4日分の食材を買う目安でスーパーへ。買い物は、肉、魚、野菜から買い、予算が余ったら、ジュース、お菓子などを買う。
食費の1週間管理を2年続けた結果、買わないと決めたものは、直近で使う予定がない「乾物」、月に1回くらいしか使わない「調味料」、節約食材だが、子どもがあまり食べない「もやし」だ。
千円札をクリアケースで袋分け。
必要なものを買い、予算の範囲なら嗜好品も。
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