「私だって当時の価値観で女房として働いていたら言ってしまうかも。そんなの気にしないで、好きなようにできたらいいのに、って現代の私は思えますけれど」
一方、物語のキャラとしての役割が“女の子”に押し付けられているケースにも思い至ったそう。
「今コンテンツとして残っている話は、誰かが世間にこう思わせたいと手を加えた結果かもしれない。浦島太郎は時間についての教訓がある物語で、乙姫は太郎に老化促進効果のある玉手箱を渡したひどい人と思われがちですが、彼女は太郎が来る前から海の底に住んでいて、彼が帰った後も、そこで生活し続けていくわけですよ」