くらし

【マネーフォワード編】あっ、ここにも不要な出費が! 家計簿アプリで節約力がつく?

ここ数年、人気の家計簿アプリ。支出を自動的に分析してくれて便利だが、果たして節約にも役立つのか? 読者3人が1カ月間試してみました。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・薄葉亜希子

[マネーフォワード]ネットでの支出も一括管理し、メリハリあるお金の使い方を見直す。

イベントの企画提案や商品プロデュースをする会社を経営している花井典子さん。エクセルで家計簿をつけていた時期もあったが、最近は多忙により断念。また始めたいと、口座連携やWeb版もある「マネーフォワード」を選択。
「現金の出費のほか、アマゾンやヤフーと連携できるのもいいですね。ネットでの買い物の比率が高く、ワインはヤフー、そのほかの小物はアマゾンと決めているのですが、いくら使ったか明細がきてからびっくりすることもしばしば。アプリなら両方同時に支出額がわかり、そのまま家計簿にも項目として分類されるので便利です」

そう話す花井さんが心がけているのがメリハリのあるお金の使い方。普段ムダ使いはせず、必要なもの、いいものには惜しまずに使う。
「今は会社として人脈を広げ、いろいろ手がけていきたい時期なんです。そのため趣味費や交際費は多少かかっても仕方がないかなと。とはいえ、全体のバランスのなかで偏りすぎていないかどうかが気になるところです」

クロワッサン倶楽部 会員番号110 花井典子さん

1カ月間アプリを試した結果、支出の割合は、1位 住宅費、2位 自動車費、3位 趣味・娯楽費。ここまでは予想できたが、4位の食費の多さに驚いたそう。
「その分、豊かな時間が過ごせていると思うので自分ではよしとしていますが、買い物するお店の選び方やポイントカードの活用など、よりお得に使えるようになるといいんでしょうね」と振り返り、「グラフで見せられると気が引き締まりますね」。

そして今回、いちばんの反省はうっかりかかってしまった駐車場代。バスで行けば200円のところを駐車場代に5200円もかかってしまった。
「こういうムダ使いが本当にもったいないですよね。アプリで記録すると余計に悔しさが残るので、次は気をつけようという気持ちになります」

反省点はありつつも、まずまず納得した使い方ができていると花井さん。
「アプリで確認できると安心ですし、心強い。よりムダなく効果的な使い方をして節約にもつながればと思います」

住宅費に次いで自動車費、趣味・娯楽費が多い。

《費目別支出額》車が好きな花井さんにとって2位の自動車費は欠かせない。「車関係の人脈のおかげで公私ともに充実。必要な出費と改めて実感」

うっかり! 駐車場代が思わぬ出費に。

《車関係の出費》病院へ車で行った時の駐車場代が、思いがけず5,000円超え。「うっかりした出費がいちばんもったいないですね」と反省。

将来的には仕事を視野に、趣味でバッグ作りを開始。

《資格取得費》趣味費が高かったのは資格取得の費用。「いずれビジネスに展開しようと、投資のつもり」と意欲的に取り組む。

プライベートも大切に、食費と交際費は惜しまない。

《食費&交際費》パートナーが来る日はワインやチーズを購入。「食費が多少高くなってしまっても楽しい時間を過ごすことを優先に」

【FP風呂内さんからアドバイス】自分では気づいていない通信費。固定の出費でもあるので見直しを。

自覚している自動車費や趣味、交際費は一般的には多く見えますが、仕事柄効果的な投資になっているのでしょう。花井さんが重視していない費目で削れるかもしれないのは通信費。例えば、自宅のネット回線と大手キャリアの通話し放題を合わせても1万6000円程度あれば不自由しないもの。複数端末の分割支払いや、通話が多いのに通話し放題にしていないなど、何か原因があるかもしれないので、見直してみましょう。

※画面写真、アイコンはiPhone版より。各種サービスは8月3日現在のものです。

風呂内 亜矢(ふろうち・あや)●1級ファイナンシャル・プランニング技能士。雑誌や新聞、テレビの取材多数。近著は『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)。

花井典子(はない・のりこ)●53歳。会社経営。独身。「引っ越しをはじめ、仕事もプライベートも転換期。お金の使い方も見直す時期かと思って試してみました」

『クロワッサン』980号より

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