【レシーピ!編】あっ、ここにも不要な出費が! 家計簿アプリで節約力がつく?
撮影・黒川ひろみ 文・薄葉亜希子
[レシーピ!]必要な出費かどうかが明確になり、削るポイントもわかりました。
今年の4月、長男が小学校に入学するタイミングで引っ越しをした安田光絵さん。これまでより家賃が高くなってしまった分、節約を始めなくてはと考えていたという。子どもたちのお菓子を手づくりし、夫の昼食も毎日用意するという料理好きな安田さんが試したアプリは「レシーピ!」。NHKの『きょうの料理』と連動していて、レシートを読み込むと買った食材からおすすめのレシピを提案してくれる。
「これ、便利ですね。試しに作ってみたら家族に大好評でした。レシーピ!は画面も可愛く、操作も簡単だったので、最初から割と楽しく取り組めましたね。まずは1カ月の出費を管理してみようと気軽に始められました」
1日に2〜3回、食材を買いに行くという安田さんは、近所のスーパーの底値も把握。何軒か回って安く買うなど工夫し、食材費は家族4人で2万5000円に抑えている。
「食材費が抑えられているのに外食・カフェ代で6万5000円はちょっと多かったかなと反省しています。ただ原稿を書くのにカフェ代は譲れないんですよね。あと美容関係の出費も仕事柄必要なんです。となると娯楽・レジャー費である趣味の観劇が抑えるポイントかなと。今月は2回行ってしまったので、できれば観劇を月1回にし、外食代ももう少し減らすことができたら予算内に節約できそう」
家族の健康のためにも食材にはこだわりたいと安田さん。食材費は今より下げたくはないため、電気をこまめに消すなど、ほかでムダがないよう意識した。
「1カ月の支出を全くわかっていなかったので、アプリを使って知ることができただけでも大きいですね。トップ画面に支出額が出るため、もし節約がうまくいっていたら、今月はあとこれくらい使っても大丈夫というのもわかり、がんばる気になりますね」
予算を超えてしまうと、中央のバーが赤色に。
食材に合わせた献立をアプリが教えてくれる。
趣味の観劇。月に2回行くのは多かった、と反省。
【FP風呂内さんからアドバイス】服飾・美容と娯楽費、交際費を手取り収入の1割を目安に。
家賃以外の食材費や通信費、光熱費はよく抑えられていますね。一般的にお楽しみの費用(=安田さんの場合は服飾・美容と娯楽費、交際費の合計)を手取り収入の1割程度に抑えるとやりくりがしやすくなります。今回の支出内訳と併せて収入に対しての割合も意識しましょう。気にしている外食代は食材費と合わせて家族4人で9万円と考えると高すぎる金額でもありません。無理をして減らす費目ではないと思います。
※画面写真、アイコンはiPhone版より。各種サービスは8月3日現在のものです。
風呂内 亜矢(ふろうち・あや)●1級ファイナンシャル・プランニング技能士。雑誌や新聞、テレビの取材多数。近著は『ほったらかしでもなぜか貯まる!』(主婦の友社)。
安田光絵(やすだ・みつえ)●39歳。恋愛・美容ライター。夫と小学1年生、保育園に通う子どもの4人家族。「家賃が高いので他の部分で節約したいです」
『クロワッサン』980号より
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