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【豚肉とじゃがいもの黒酢炒め】料理研究家・本田明子さんの、「酸っぱい」が苦手な家族の箸が進むレシピ。

酢の物やラぺなど“私”が好きな酸っぱい料理を、家族が食べてくれない……。そんな家族全員が満足する方法を探ります。

撮影・岡本 潔

家庭料理研究家・本田明子さん
家庭料理研究家・本田明子さん

酸っぱいものが苦手な男性は、なぜ多いのだろう。しかも、作った人の労力を顧みず、遠慮なしに箸をつけずに食事を終わろうとすることさえある。
「私の夫も酸味が苦手。私は大好きなんですけど。おそらく男性は、酸味と野菜だけ、という組み合わせがダメなんじゃないでしょうか」(本田明子さん)

そこで、今回は2つの解決策、“タンパク質を加える”と“ピリ辛にする”で酸っぱいものが苦手な家族も、酸っぱいものが好きな私も、箸が進む料理を提案してくれた。
「がっつりとした肉を野菜と合わせると、まず文句が減るかと思います。また、お酒好きは特に、ピリ辛が好き。保守的な男性にもわかりやすい、奇をてらわない組み合わせで、酸っぱい料理を食べてもらいましょう」

中でもおすすめは「豚肉とじゃがいもの黒酢炒め」。肉も辛みもプラスされていて、本田さんの夫も大好きなメニューなのだそう。不安な人はまずはここから、試してみてはいかがだろう。

豚肉とじゃがいもの黒酢炒め

【豚肉とじゃがいもの黒酢炒め】料理研究家・本田明子さんの、「酸っぱい」が苦手な家族の箸が進むレシピ。

ボリュームのあるじゃがいもと豚肉で、大人も子どもも大満足。ご飯にも合います。

【材料(2人分)】
じゃが芋〈メークイン〉2個(250g)、ししとう10本、豚肩ロース生姜焼き用200g、片栗粉大さじ1/2、ごま油大さじ1・1/2、A[豆板醤小さじ1/2〜1、黒酢大さじ2、醤油小さじ2、砂糖小さじ1]

【作り方】
1. じゃが芋は皮を剥いて約3mmの厚さに切る。ししとうは軸を短く切り落とす。豚肉に片栗粉をまぶす。Aを合わせておく。
2. フライパンにごま油を入れて中火にかける。すぐにじゃが芋を広げ入れ、焼きつけるように炒める。
3. 全体がほぼ柔らかくなったら、じゃが芋の上に豚肉を広げる。少し火を弱めて1〜2分、そのまま焼く。
4. 肉の上にAを回しかけ、ししとうを加えて全体を混ぜ炒める。肉に火が通ったら、出来上がり。

本田明子(ほんだ・あきこ)●家庭料理研究家。「本田明子キッチン・オフィス」主宰。作りやすさとおいしさを両立した家庭料理が支持を得る。著書に『野菜おかずの作りおき』(学研)など。

『クロワッサン』976号より

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