【レシピ】無味無臭のMCTオイルには、酸味やハーブを加えて、軽やかなドレッシングに。
撮影・岩本慶三
【MCTオイル】無味無臭でマイルド。酸味やハーブで軽やかさを生かして。
MCTとは中鎖脂肪酸、Medium-Chain Triglycerideの略。ココナッツやパームフルーツのほか、母乳にも含まれる天然成分。体内に入ると肝臓でケトン体という物質に変わって脳のエネルギー源になることから、アルツハイマー型認知症の予防・改善にも効くとされる。またMCTは一般的な油に比べて体内で約4倍の速さで分解・吸収され、効率よく代謝されるので、ダイエットに最適なオイルとも言われている。
「無味無臭でマイルド、質感もさらりとしているので、素材の香りや味を損なわずに料理に使うことができます。果汁やヨーグルト、ハーブといった酸味やキレのある副材料を加えて、軽やかなドレッシングを楽しんで」
【ライタ】
ヨーグルトをベースにクミンとスペアミントを利かせた、爽やかなインド風ドレッシング。ヨーグルトにMCTオイルを入れると、クリーミーさが増してなめらかになる。合わせるサラダは左上のように茹でた豆や、じゃがいもなどの質感のあるものがおすすめ。スティックサラダやクラッカーなどのディップソースとして食べても美味しい。フレッシュな食材を多く使っているので、作ったら必ず冷蔵庫に入れて3日以内に食べきって。
[材料]
MCTオイル大さじ2 クミンシード(またはパウダー)少々 スペアミントの葉(みじん切り)約20枚分 プレーンヨーグルト100g 塩小さじ1/2
[作り方]
全ての材料をよく混ぜ合わせる。
【レモンペッパードレッシング】
レモンの酸味と黒こしょうを利かせた軽いドレッシング。いわゆるフレンチドレッシングとして広い用途に使える。
「人参の千切りと和えて作るキャロットラペ、トマトのサラダ、グリーンサラダなど、洋野菜を使った、シンプルなサラダにぴったりです」
MCTオイルには固有の香りやクセがないので、レモン果汁の爽やかさや野菜の香り・甘みがよく引き出されて、美味しいサラダになる。
[材料]
MCTオイル大さじ6 黒こしょう少々 レモン汁大さじ2 砂糖小さじ1 塩小さじ1/2
[作り方]
全ての材料をよく混ぜ合わせる。
緑の豆のグリーンサラダ
[材料・2人分]
スナップエンドウ4個 そら豆5本 サニーレタス4枚 紫玉ねぎ1/4個 トマト1個 塩少々 ライタドレッシング適量
[作り方]
1. スナップエンドウは筋を取り1分ほどゆで、手でそっと半分に割る。そら豆は薄皮がついた状態で塩を加えて2分ほどゆで、粗熱が取れたら薄皮をむく。
2. 紫玉ねぎは縦に薄切りにし、5分ほど水にさらして水けをきる。サニーレタスは洗って食べやすい大きさにちぎる。トマトは8等分する。
3. 皿に1,2を色よく盛り、ライタをかける。
松見早枝子(まつみ・さえこ)●料理研究家、ビューティレシピスト。身体によく美味しいレシピの提案に定評がある。著書に『雑穀、豆、野菜できれいになるレシピ』(文化出版局)など。matsumisaeko.com
『クロワッサン』973号より
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