渡辺麻紀さんのシンプルスープ&簡単アレンジレシピ。【鶏肉の水炊き風スープ】
撮影・小林キユウ スタイリング・本郷由紀子
素材のうまみが詰まったスープは、夜食にもおもてなしにも。
寒い日に食べたい温かなスープ。週末など時間のあるときに大量に作り、冷凍庫にストックしておくと、いつでも好きな分だけ食べられる。
「素材をことこと煮ただけのシンプルな基本のスープは、朝やお酒の後に飲みたい、素朴な味わいです。しかも、調理時間は煮込む時間を除くと15分ほどで済む簡単なものばかり。それをピューレにしたり肉や魚などと合わせることで、消化のよい夜食や、見栄えのよいおもてなし料理に変化します」(渡辺さん)
冷凍方法はいたって簡単。ライフスタイルに合わせて、基本のスープを1〜2人分ずつ保存袋に入れ、平らにしてから冷凍庫に入れるだけ。
「先にハンドブレンダーなどでピューレにしてから冷凍すると、アレンジの際に解凍するだけでソースのように使えます。鍋にそのまま入れて温めても、レンジで解凍してもOKです」
鶏肉の水炊き風スープは、ねぎや生姜と共に骨付き肉を煮込むことでぐっとうまみが増す。
「冷凍するときは、鶏肉の骨を取り除いておくとかさばらず、保存袋も破れにくくなりますよ」
【基本のスープ】鶏肉の水炊き風スープ
[材料(約8人分)]
鶏骨付きももぶつ切り肉 1.5kg
生姜の薄切り 6枚
ねぎの青い部分 1本分
酒 100ml
塩 小さじ1/2
[作り方]
1. 鶏肉を下ゆでする。鍋に鶏肉がひたひたに浸かるくらいの水を沸騰させ、鶏肉を入れて周りが白くなるまで強火で加熱する。
2. 鶏肉の水気をきり、さっと洗った鍋に戻し、水2Lを入れて中火にかける。煮立ったら火を弱め、アクを取り除きながら蓋を半分ほどずらして15分ほどことこと煮る。
3. 生姜、手でちぎったねぎ、酒、塩を加え、蓋を半分ほどずらして、さらに10分煮る。ねぎと生姜を取り除く。
基本のスープをそのままいただくときは……
斜め薄切りにしたねぎの白い部分と、せん切りの生姜を加え、加熱する。塩、胡椒で味を調え、好みでゆず胡椒を溶かしていただく。