【医療・介護編】衣・食・住をサポートする、お得な制度とサービス。
撮影・千葉 諭 文・島影真奈美
【セルフメディケーション税制】薬のレシートは捨てないこと! 税金の控除が受けられるかも。
ドラッグストアなどで購入した風邪薬や花粉症対策薬、貼り薬など対象薬(スイッチOTC医薬品)の年間購入額が1万2000円を超えると、超過分が所得控除される仕組み。
従来の医療費控除は、生計をともにする家族の合算で年間(1月〜12月)の医療費負担額が10万円を超えた場合に、確定申告で減税を受ける。セルフメディケーション税制は医療費控除と異なり、病院の診察代や交通費を含めることができない。しかし、忙しくて病院に通うことが難しく、市販薬で体調管理をしていた人にとっては減税のチャンスが増えることになる。
セルフメディケーションの対象薬は1500種類以上。厚生労働省のホームページに五十音順でまとめられているほか、店頭の商品に「控除対象」のマーク(上図参照)がついていたりするのでチェックしてみよう。
注意点は次の2点。第一に、セルフメディケーション税制は医療控除と併用できない。第二に、利用するには健康に関する一定の取り組みを行っていることが条件となるので、確定申告の際に健康診断やインフルエンザ予防接種の領収書などの提出が求められる。
セルフメディケーション税制と医療費控除、どちらを選べばいいか迷ってしまいそうだが……。
「まずは市販薬や医療費のレシートや領収書をすべて保管しておきましょう。専用の箱や封筒を用意し、家族全員分のものを集めておくのがおすすめ。一年間の合計額がわかった時点で、10万円を超えるなら医療費控除、10万円には満たないけれど、対象薬の合計額が1万2000円を超えるならセルフメディケーション税制といったように使い分けて」(風呂内さん)
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