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【人気FP横山光昭さんが診断】まずローンと保険を軸に、家計管理を見直そう。

消費税10%を控え、暮らしは厳しくなる一方。将来のため家計を見直し、貯金をしたいが、方法がわからない。そんな悩みを解決します。

撮影・千葉 諭 文・大澤はつ江

【保険】

「結婚前、すすめられるままに加入した生命保険を現在も継続しています。契約内容の見直しをしたことはありません」(大場さん)
「大場さん自身の保険はけっこう高額な死亡保障が付いていますね。一般的に妻が死亡したときより、夫に先立たれたほうが生活が困窮するケースが多いんです」(横山さん)

現在、夫は共済保険に加入しているが、死亡時の保障がうすい。
「自営業で大黒柱の夫にこそ、収入がなくなっても生活費が賄える保障のある保険を選ぶことが重要です。例えば『収入保障保険』をご存じですか? これは、保険期間中に死亡、または病気やケガにより、所定の高度障害状態に該当したら毎月10万円、20万円と決まった額を保険満了時まで受け取れる保険です。年数の経過とともに保障金額の総額も下がるため、月々の保険料が安く抑えられます」(横山さん)

また、万が一、大病をして高額な医療費がかかったとしても、健康保険の高額療養費制度を使えば一定の金額を超えた分は戻ってくる。公約保障もあるので上手に利用しよう。


収入保障保険のしくみ

定額の保険金を給料のように毎月受けとれる保険。年数の経過とともに保障金額の総額が下がるため、月々の保険金が比較的抑えられる。
定額の保険金を給料のように毎月受けとれる保険。年数の経過とともに保障金額の総額が下がるため、月々の保険金が比較的抑えられる。

【投資】

保険や住宅ローンも含め家計全体を見直して、ある程度の余剰金ができたら貯蓄を考えてみよう。今は金利が低いので預金よりもリスクの少ない投資を行うのも手だ。
「今、注目したい制度が、老後のお金を自分で用意する年金制度『個人型確定拠出年金(iDeCo イデコ)』。2017年1月から公務員や専業主婦も加入できるようになった。これは、60歳までの間に毎月5000円〜上限額まで決まった金額を出し、自分で選んだ投資信託や定期預金、保険などを組み合わせ、本人が運用するというもので非課税。その成果は60歳以降に受け取れる。加入するなら50代前半までがおすすめです」(横山さん)

将来のためにさらに貯蓄を大きくしたいなら「NISA」や2018年から始まる非課税対象の「つみたてNISA」などもある。下の比較表で自身の家庭に適した投資を検討してはどうだろうか。

●NISA、つみたてNISA、個人型確定拠出年金(iDeCo) 比較

※職業、加入している年金制度によって異なる。
※職業、加入している年金制度によって異なる。

●iDeCo加入条件

※1 企業型DCの月額上限を3万5000円とすることを規約で定めた場合に限り、iDeCoへの加入可。※2 企業型DCの月額上限を1万5500円とすることを規約で定めた場合に限り、iDeCoへの加入可。
※1 企業型DCの月額上限を3万5000円とすることを規約で定めた場合に限り、iDeCoへの加入可。※2 企業型DCの月額上限を1万5500円とすることを規約で定めた場合に限り、iDeCoへの加入可。

横山光昭(よこやま・みつあき)●家計再生コンサルタント、ファイナンシャルプランナー。1万件以上の家計を改善した実績を持つ。『はじめての人のための3000円投資生活』(アスコム)など著書多数。

大場繭美(おおば・まゆみ)●クロワッサン倶楽部 会員番号89番。43歳。自営業の夫と子ども2人の4人家族。貯金が少ないのではと不安になるが、楽しく暮らしながら、無理のない貯蓄をしたい。

『クロワッサン』966号より

05 / 05

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