【リフォームのヒント】箱型の賃貸ワンルームは、家具を使って自分らしく棲み分ける。
撮影・徳永 彩(kiki) 文・板倉ミキコ
生活感を感じさせない仕様にするために。
大橋さんの新居は、暮らすだけでなく、仕事場であり、自身の新しいブランドのショールームとしても活用していく。そのため、できるだけ生活感を感じさせない仕様にする必要があった。
「玄関を入るとすぐ目の前がキッチンで、ワンルームだから部屋からも流し台が丸見えなんです。当初はパーテーションを作ろうと思ったんですが、賃貸なので原状復帰が条件。またパーテーションで圧迫感が出たら、部屋も狭く見えてしまうと感じて。だったら家具で仕切ってみようかなと」
生活空間を隠す間仕切りとなり、収納スペースとしても活躍しているのが、無垢のナラ材を使用した凛とした印象の家具。福岡県の家具メーカー「杉工場」が展開しているものだ。
「無垢の木の質感がとても素敵で、大人っぽい表情なのがいいんです。自分で柿渋やオイル等を塗り、メンテナンスをしながら家具を育てていく……。そのコンセプトにも惹かれました」
棚だけでなく、キッチンに置いたエクステンションテーブルや、仕事用に使うデスクも「杉工場」で揃えた。
「新しい家具の塗装を自分で仕上げたことで、気持ちも改まって新生活を始められた気がします」
仕切りとしても活躍する、家具を使った部屋づくりの詳細は次ページに。
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