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【リフォームのヒント】箱型の賃貸ワンルームは、家具を使って自分らしく棲み分ける。

撮影・徳永 彩(kiki) 文・板倉ミキコ

生活感を感じさせない仕様にするために。

部屋の半分を占めるのが、ブランドのショールーム。「大人のための洗練された服」をテーマに、来年から服づくりをスタートさせる大橋さん。部屋の右側は、ショールームとしても活用する。赤いラグを敷くことで、他の空間と差別化を図った。
部屋の半分を占めるのが、ブランドのショールーム。「大人のための洗練された服」をテーマに、来年から服づくりをスタートさせる大橋さん。部屋の右側は、ショールームとしても活用する。赤いラグを敷くことで、他の空間と差別化を図った。

大橋さんの新居は、暮らすだけでなく、仕事場であり、自身の新しいブランドのショールームとしても活用していく。そのため、できるだけ生活感を感じさせない仕様にする必要があった。
「玄関を入るとすぐ目の前がキッチンで、ワンルームだから部屋からも流し台が丸見えなんです。当初はパーテーションを作ろうと思ったんですが、賃貸なので原状復帰が条件。またパーテーションで圧迫感が出たら、部屋も狭く見えてしまうと感じて。だったら家具で仕切ってみようかなと」

生活空間を隠す間仕切りとなり、収納スペースとしても活躍しているのが、無垢のナラ材を使用した凛とした印象の家具。福岡県の家具メーカー「杉工場」が展開しているものだ。
「無垢の木の質感がとても素敵で、大人っぽい表情なのがいいんです。自分で柿渋やオイル等を塗り、メンテナンスをしながら家具を育てていく……。そのコンセプトにも惹かれました」
棚だけでなく、キッチンに置いたエクステンションテーブルや、仕事用に使うデスクも「杉工場」で揃えた。
「新しい家具の塗装を自分で仕上げたことで、気持ちも改まって新生活を始められた気がします」

仕切りとしても活躍する、家具を使った部屋づくりの詳細は次ページに。

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