【リフォームのヒント】箱型の賃貸ワンルームは、家具を使って自分らしく棲み分ける。
撮影・徳永 彩(kiki) 文・板倉ミキコ
大橋利枝子さん(フルーツ オブ ライフデザイナー、スタイリスト)の場合
スタイリストの大橋利枝子さんは、今年、自身のブランドを立ち上げるのを契機に、14年暮らした葉山の一軒家から都心のマンションに越してきた。
「心機一転です。今後の仕事の流れを考えても、都心にベースを置いたほうが何かと便利だと思ったので」
新居に選んだのが、人気のヴィンテージマンション。
「新しいマンションはどれも同じに見えてしまうんです。ここは以前から内観はよく知っていたのと、古いマンションならではの味、ロケーションの良さが魅力だと思っていました」
新居は、真っ白な箱のような空間の1R。以前暮らしていたのは4LDKだったというから、持ち物もかなりコンパクトにせざるを得ないが……。
「家具に雑貨、洋服。これまで流行にのっていろいろなものを買いました。もちろん楽しかったし、大きな糧になっています。そんな時代を経て、自分自身が本当に好きな、飽きのこないものとシンプルに暮らしたくなって。持ち物を大きく処分してでも、暮らし方を変えるタイミングに思えたんです」
新居に入りきらない荷物は、人に譲ったり、フリーマーケットに出したり。トランクルームなどにまとめて預ける方法もあったが、“持っていくほどでなければ、結局必要ないのでは”と、思い切った取捨選択の基準にした。
「古いマンションの収納は奥行きがあるので縦にラックを並べて収納したり。これまでと違う効率的な空間の使い方を楽しく模索しています」
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