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これからの人生をもっと楽しく! 希望をかなえる間取りの考え方。

リフォームに対する漠然とした望みを現実のものにする。その考え方のヒントを漫画家の西家ヒバリさんと建築士の橋垣史子さんの対話から探ります。

撮影・岩本慶三 文・斎藤理子

減築したり廊下を部屋にという、 柔軟な発想で理想の住まいに。

西家 部屋をなくしちゃうってなかなか大胆な発想ですよね。
橋垣 親の部屋を亡くなった後どうするかとか、独立した子どもの部屋をどうするかって、今のリフォームのけっこう大きなテーマなんです。ある程度住んでからのリフォームはもちろんですが、家やマンションを買う時から、長い目で10年後、20年後を見据えて購入することが大事ですね。
西家 夫婦ふたり暮らしになったときに使いやすくするためには、減築という考え方もあることを知って勉強になります。ただ、水回りってなかなか動かせないイメージがありますが。
橋垣 先ほどもふれましたが、キッチンが離れ小島になっているのをどうにかしたいという希望は本当に多くて。昔の家は北側の一番寒くて暗いところに台所があることが多いんです。
西家 その場合は、配管とかも動かすことになりますよね?
橋垣 一戸建てならほぼ問題なくできます。リフォーム例 2がそうなんですが、以前は縁側の突き当たりにあったキッチンを移動させ、和室をダイニングキッチンに変更しました。
西家 障子や欄間はそのまま残したんですね。昔からのものと新しいものが違和感なく解け合っています。マンションだと水回りの移動は大変ですか?
橋垣 マンションによってけっこう違うので、リフォームを前提にしているのなら、買う前に規約をよく調べておく必要があります。
西家 なるほど。フローリングがダメってところもあると聞いたことがあります。しまったと後悔しないためにも、買う前のチェックは大事ですね。

【リフォーム例 2】昔の欄間や建具を残しつつ、現代の生活にあった家に変身。

(左)After(右)Before。典型的な昔の家が現代的に変身。欄間や障子は残してあるのがわかる。壁塗りや障子張りは施主自ら手がけ、予算削減。縁側もそのまま。
(左)After(右)Before。典型的な昔の家が現代的に変身。欄間や障子は残してあるのがわかる。壁塗りや障子張りは施主自ら手がけ、予算削減。縁側もそのまま。

二間続きの広い和室と大きな縁側がある昔ながらの日本家屋。和室の1つをフローリングにし、そこに家の隅にあったキッチンを移動させ使いやすく。今では貴重な欄間や建具などの古いものと新しいものが見事に調和している。

隔離された位置にあったキッチンを家の中心に。対面にすることで、家事がしやすい間取りに変更。
隔離された位置にあったキッチンを家の中心に。対面にすることで、家事がしやすい間取りに変更。

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