業者選びからお金の話まで、リフォーム相談室。
適切な時期や必要な費用など、リフォームについての疑問を経験豊富なホームインスペクターに聞いた。
撮影・尾嶝 太 文・一澤ひらり
内装・設備などのメンテナンスから間取りの変更をともなう大がかりなリフォームまで、リフォームではなにかと戸惑うことも多い。
「50代はリフォーム適齢期。例えば子どもが独立して2人だけの生活になったり、結婚後に建てた家の老朽化が目立つようになるのもこの年代。ところがいざリフォームとなったとき、住まいがどんな状態なのか、どこがメンテナンスが必要なのか、きちんと把握することは難しい。そこで必要になるのがホームインスペクションです」
と話すのは、一級建築士でホームインスペクターの山見陽一さん。
「聞き慣れない言葉だと思いますが、ホームインスペクションとは住宅診断のこと。診断を行うのがホームインスペクターです。あくまで中立の立場から住宅をチェックする専門家です。リフォームの際にホームインスペクションを行うと安全性や快適性など、より良い方向性が見えてきます」
山見さんにリフォーム適齢期によくある悩みに答えてもらった。
リフォーム(戸建て)をした施主の年齢。
〈ホームインスペクターとは?〉
住宅診断士のこと。住宅全体の劣化状況や欠陥の有無を目視でチェックし、メンテナンスすべき箇所やその時期、費用などを「中立な立場」でアドバイスする専門家。日本ではまだなじみがない職種だが、来年から宅建業法が改正され、中古住宅取引の際にホームインスペクション(住宅診断)の説明が義務化されるため、より重要性が高まっている。NPO法人日本ホームインスペクターズ協会のHPは https://www.jshi.org
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