どうやっても片づかない、収納困難アイテムの整理術。
撮影・千葉 諭
「リビングのテーブルの上に何も物を置かないことにしているんです」
オダギリ展子さんはそのために効率のいい整理術を実践して暮らす。
「テーブルに置いてもいいのは花だけ。他の物は使ったらすぐ片づけます」
2004年に配信を開始したメールマガジン「スーパー事務員Nokkoがついに明かしたヒミツテク」で人気に火がつき、単行本の執筆やセミナーの依頼を機に現在の職業に転身した。
「もともとはそういうつもりではなく、いろいろなオフィスワークを経験して身につけたミスを防ぐノウハウを埋もれさせるのが惜しいと思ってメールマガジンを始めたんです」
以来10年あまり、オフィスの整理や収納、デスクワークの質を高める方法を発信し続けてきた。そんなオダギリさんの自宅はどうなってる? のぞかせてもらったら、整理術の宝庫だった!
「高さを調節できる棚を使って日用品を整理しています。テーブルの天板と、広く開けている棚の段の高さが同じになっているので、座る向きを変えるだけでテーブルの上でも棚の上でも作業ができて、とても便利です」
便利なだけでなく見た目もスッキリした印象になっている。この棚は特別にオーダーしたのだろうか
「この家に越してくる前から30年以上ずっと使っているこの棚は、百貨店で購入した既製品ですよ。間隔の狭い段をいくつか作り、そこをトレイや箱や缶などの置き場にするのが細かい物をうまく片づけるコツです」
乾物、調味料、手紙、文具、化粧品、アクセサリーなどなど、種類別にトレイや箱や缶に入れて棚に整理する。
「使うときは、まとまりごとに棚から出してテーブルに置くようにすれば運びやすいし散らかりません。使い終わったら、そのまま棚に戻すだけでいいので収納のストレスが軽減されます」
使えそうな空箱や空缶が棚の下のほうにストックしてある。コストをかけずに身の回りの物を活用して、オフィスだけでなくリビングの効率化をなしとげているオダギリさん、さすが!
「仕事でも家庭でもライフハック(作業を簡便に効率よく行う工夫)が、いつも頭の中にあります」
自宅のライフハックを誌上初公開。