【アレンジレシピ編】あるもので食べたいおかず作り。発想を転換して食卓に広がりを。
撮影・小林キユウ 料理製作・坂井より子 文・新田草子
たくさん手に入った食材は半調理して、すぐに使える状態にしておく。
作り置きがブームになって久しいが、坂井さんが実践しているのは、食材を、おかずになる一歩前の「半調理」の状態で保存しておくこと。冒頭に紹介した干し野菜や干しシラスもそのひとつ。
「安くなっていたり、たくさん手に入った食材を加工しておきます。秋にきのこがたくさん出回ったら醤油でさっと煮ておいたり。便利なうえ、味わいに深みも出て一石二鳥です」
味付けする場合はシンプルにしておくと、さまざまな料理に使える。
「こういうものが少しあるだけで、食事の支度がぐっとラクになります」
玉ねぎの酢漬け
肉や魚、野菜にも合う簡易ピクルス。甘みを加え、酸味をマイルドに。
【材料(作りやすい分量)】
玉ねぎ 1個(200g)
酢 200㎖
砂糖 大さじ1
【作り方】
1. 玉ねぎはスライサーで薄切りにしてざるに広げ、10分ほどそのまま置いておく。
2. 1の玉ねぎを保存容器に詰め、砂糖を加えた酢を注ぐ。好みではちみつを少々加えてもおいしい。
【アレンジ】季節のサラダ
玉ねぎの甘みと風味が、どんな野菜もおいしくしてくれる。
【材料(作りやすい分量)】
きゅうり 1本
ミニトマト 10個
レタス 4枚
玉ねぎの酢漬け 適量
A[漬け酢 少々 オリーブオイル、塩、こしょう 各少々]
【作り方】
1. きゅうりは薄切り、ミニトマトは半分に切る。レタスは小さくちぎる。
2. 玉ねぎの酢漬けを刻み、Aを合わせてよく混ぜ、ドレッシングを作る。器に盛った1にかける。
【アレンジ】揚げ魚のマリネ
揚げた魚にたっぷりかけるだけで、即席南蛮漬けが完成。
【材料(2人分)】
あじ(中) 2尾
玉ねぎの酢漬け 適量
片栗粉 大さじ2
塩、こしょう 各少々
揚げ油 適量
【作り方】
1. あじは三枚おろしにして小骨を除き、3〜4等分に切る。
2. 1に塩、こしょうをふり、片栗粉をまぶす。フライパンに油を多めに熱し、揚げ焼きにする。
3. 2のあじに玉ねぎの酢漬けをたっぷりとからめる。
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