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飼い主のいない猫のため、 最新の取り組みとは?

悲しいことに、日本では年間8万匹以上の猫が殺処分されています。保護した猫への医療や、飼い主とつなぐ仕組み作りが必要です。

影・森山祐子 文・黒澤 彩

「初めての猫飼い講座」の様子。 猫を飼っている人があらためて学びにくることも。
「初めての猫飼い講座」の様子。 猫を飼っている人があらためて学びにくることも。

譲渡はひとまずのゴールだが、飼い主に万が一のことがあったときのためには、どのように備えたらいいのだろうか? その不安を解消する一つの策として「ねこのゆめ」というプランがある。1匹につき月3800円を6積み立てて満期27万3600円になっていることを条件に、何歳でもどのような状態でも、その猫を団体が引き受け、再譲渡先を探すか最後まで飼育するという仕組みだ。

そのほかにも、ペット保険の代理店、24時間対応電話相談、猫の飼い方講座など、活動は多岐にわたる。最近は保護猫カフェを始めたいという人も多くそのための講座ではノウハウを提供しリスクなども率直に伝える。2017年5月までに譲渡した猫は5700匹を超えた。「猫の幸せを望んでくれる方はたくさんいます。生きられる場所と過剰繁殖抑制の手術。飼い主のいない猫に足りないのは、そのシステムです」

保護された子猫はケージの中に。行政で殺処分される猫の多くは子猫なのだという。
保護された子猫はケージの中に。行政で殺処分される猫の多くは子猫なのだという。

『クロワッサン』954号より

●東京キャットガーディアン 譲渡希望の場合はHPから申し込みを。www.tokyocatguardian.org

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