目の疲れだけでなく、“肝”の疲れも癒やす養生法とは?
撮影・青木和義 スタイリング・白男川清美 ヘア&メイク・PEKO KANESAKA モデル・東 麻美 文・板倉ミキコ
自律神経に関わり、気の流れに影響を及ぼす“肝”に着目し、体調不良の多くは“肝”の機能低下がもたらすと言う、鍼灸師の石垣英俊さん。
「目と“肝”は切っても切れない関係にあるもの。そこで、目疲れ、肝疲れの両方にアプローチできる簡単なメソッドを考えました。一日の体のリズムにも合わせたので、自律神経の切り替えがスムーズにできます」
【起床時】頭頂を揉みほぐし、目回りの筋肉の血流を上昇。
生え際の上に指を置き、指の位置を動かさないよう、頭皮を頭蓋骨からずらすように揉む。
【日中】気分転換にも最適な方法。日中いつでも行って。
目をつむり、眉頭の下、少しくぼんだ部分に親指を当て、ゆっくり指圧。“痛気持ちいい”程度に刺激。
手のひらをこすって温め、簡易版のアイマスクに。
目の神経、自律神経も集中する、首の後ろはマメにほぐす。
首の後ろを手全体でつまみあげるようにほぐす。グーッと指圧するのではなく、硬くなったコリをほぐすようにリズミカルにつまんで。
側頭金のコリをほぐせば、目の疲れ&ストレス解消に最適。
耳の上の周辺、こめかみあたりにある左右の筋肉(側頭筋)を親指以外の指を使ってもみほぐす。
スマホを見るときに硬直する、目を動かす外眼筋を刺激。
自分の顔の周りに四角いフレームがあるイメージを持ち、人差し指で四角の線を描く。
人差し指の動きに合わせて、顔は固定したまま目だけを動かす。反対回りも行うと効果的。
【就寝前】1日の目の疲れをリセットし、深い眠りへ。
うなじ中央のくぼんだ部分(盆の窪)周辺の、目と関わりが深い筋肉(後頭下筋群)を刺激。親指以外の指を使い、小刻みに筋肉をほぐす。
”肝”の疲れが集まる、右肩周りの緊張を取る。
『クロワッサン』949号より
●石垣英俊さん 鍼灸師、国際中医師/「神楽坂ホリスティック・クーラ」代表。近著に『健康の「肝」を知るだけで人生が変わる! 肝臓の気もち。』(BABジャパン)が。
広告