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【母のシュークリーム】ヒャダインの台所 Vol.285

人気音楽クリエイター・ヒャダインさんのレシピ連載。今回は「母のシュークリーム」。ヒャダインさんが子どもの頃大好きだったという、お母さまのシュークリームレシピを紹介します。

文:ヒャダイン 写真:ヒャダインのお姉さん

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Photo:ヒャダインのお姉さん
Photo:ヒャダインのお姉さん

小さい頃、ありがたいことに母がよく手作りでおやつを作ってくれていました。

特に大好きだったのがこのシュークリーム。世界一美味しいと思っていますし、いまだにこれを超えるシュークリームには出会っていません。残念なことに母も老いてもう作り方を失念したとのことですが、なんと姉が、当時母がレシピをFAXしてくれていたのを置いていたんですね。素晴らしい。

そして姉が作ってくれたシュークリーム。ああ。思い出される子供時代。将来に何の不安もなく、恵まれた家庭でのびのびと遊んでいたあの時代。友達を呼んでファミコンを交代でプレイしている途中に、シュー皮の焼けるいい香り。母が運んできてくれた出来立てシュークリームをみんなが頬張る姿を見るのがとても誇らしかったな。

シュークリーム作成で余った卵白を使ってマドレーヌも作ってくれたんだけどそれも大好きだった。そのおかげかそのせいか、駄菓子を食べるチャンスがなく、小さい頃の思い出の味といえば母のシュークリーム、という嫌味なガキに育ってしまったのだけど、それはそれでありですよね。

今回レシピが発掘されたので、なるべく原文ママで書き起こしました。今回連載で載せることで、私の知らない誰かの家庭の味になれればこんなに嬉しいことはありません。人は「今ある幸せ」を当然と思ってはいけないですね。

【母のシュークリーム】

【材料】(シュークリーム14個分)
〈カスタードクリーム〉
薄力粉…30g
コーンスターチ…10g
卵黄…4個分
砂糖…100g(60〜70gくらいでもよい)
牛乳…2カップ
ウイスキー…小さじ2
バニラエッセンス…少量

〈シュー皮〉
バター…60g
薄力粉…60g
卵…3個

【作り方】
〈カスタードクリーム〉
1. 耐熱容器にふるった薄力粉とコーンスターチを入れ、レンジ強で約1分加熱して粉の臭みを取る。
2. 耐熱容器(ボウル)に卵黄と砂糖を入れてよく混ぜ合わせ、薄力粉を加えてさらに混ぜる。
3. 牛乳を少しずつ加えて、泡立て器でダマができないように混ぜ合わせる(ここで一度裏ごしをしておくとなめらかになる)。
4. レンジ強で8~9分加熱してクリーム状にする。途中2〜3度、泡立て器でかき混ぜてダマが出来ないようにする。
5. 加熱が終わったら冷まして、ウイスキーとバニラエッセンスで香りをつける。

〈シュー皮〉 
1. 耐熱性のボールに水100mlとバターを入れて、レンジ強で約2分45秒、沸騰するまで加熱する。
2. 1にふるった薄力粉を加えて、もち状になるまで練り、さらにレンジ強で約1分15秒加熱する。加熱が終わったら手早くかき混ぜる。
3. 2に溶き卵を少しずつ加えて練り、木じゃくしですくって、やっと落ちるくらいのかたさにする。
4. オーブンを210℃で約15分余熱しておく。
5. うすくバターをぬり、小麦粉をふるったアルミホイルに3の生地を絞り出す。
スプーンですくって落としてもよい。
6. 絞り出した生地に霧吹きをして(パリッと仕上がる)、オーブンに入れ 210℃で11分 焼いた後、 190℃で12分焼く。
7. オーブンで加熱後は、必ず約5分庫内に放置してから取り出す。
8. カスタードクリームをシュー皮の中に絞って、でき上がり!

  • ヒャダイン

    ヒャダイン

    音楽クリエイター

    本名、前山田健一。1980年大阪府生まれ。3歳の時にピアノを始め、音楽キャリアをスタート。
    作詞・作曲・編曲を独学で身につける。京都大学を卒業後2007年に本格的な音楽活動を開始。
    動画投稿サイトへ匿名のヒャダインとしてアップした楽曲が話題になり屈指の再生数とミリオン動画数を記録。タレントとしても多数のTV、ラジオレギュラー番組に出演。初の著書「ヒャダインによるサウナの記録2018~2021」が発売中。料理歴は10年。得意料理はぶり大根。

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