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じろうさんが語る、舞台『Wife is miracle〜世界で一番アツい嫁〜』──「お姉さま方といくらでも喋れます」

一度観たら忘れられない面白さ! 大人気お笑い芸人・シソンヌのじろうさん、が大人計画の女優5人と宮藤官九郎の舞台に挑戦。

撮影・小笠原真紀 スタイリング・岩切 歩 文・黒瀬朋子

じろうさん(シソンヌ) お笑い芸人。1978年、青森県生まれ。2006年に長谷川忍とお笑いコンビ「シソンヌ」を結成。’14年「キングオブコント」優勝。平凡パンチライン『Wife is miracle〜世界で一番アツい嫁〜』は6月19〜29日、東京・本多劇場にて上演。6月25日18時の公演は、PIA LIVE STREAMとStreaming+にて生配信(アーカイブあり)。サファリジャケット22万円(Willis&Geiger/clothier TEL:03-6455-0548) チノパンツ3万9600円(BARRY BRICKEN/clothier) その他スタイリスト私物
じろうさん(シソンヌ) お笑い芸人。1978年、青森県生まれ。2006年に長谷川忍とお笑いコンビ「シソンヌ」を結成。’14年「キングオブコント」優勝。平凡パンチライン『Wife is miracle〜世界で一番アツい嫁〜』は6月19〜29日、東京・本多劇場にて上演。6月25日18時の公演は、PIA LIVE STREAMとStreaming+にて生配信(アーカイブあり)。サファリジャケット22万円(Willis&Geiger/clothier TEL:03-6455-0548) チノパンツ3万9600円(BARRY BRICKEN/clothier) その他スタイリスト私物

こまっしゃくれた少年から、独特なこだわりを持つ熟女、津軽弁のとぼけたおじさんまで、声もしぐさも変幻自在。お笑いコンビ「シソンヌ」のコントでじろうさんが演じるのはちょっと変で「本当にいそう!」と思うような、愛らしい人ばかり。近年は俳優としてもドラマや舞台で活躍し、このたび、平凡パンチライン『Wife is miracle〜世界で一番アツい嫁〜』に出演する。大人計画の5人の女優が創案、作品作りから関わる企画公演で、宮藤官九郎さんが脚本を担当する。

「お声をかけてもらってうれしかったです。大人計画のお姉さま方は皆さん面白いので、普段どんなお話をしているのか気になります。稽古が楽しみです」

じろうさん以外、出演者は全員女性。演出は木野花さん。自身のエッセイ『シソンヌじろうの自分探し』でも、「おばさんが好き」と公言するほど、年上の女性の集団に囲まれることに抵抗がないらしい。

「子どもの頃は、周囲に親戚のおばさんがたくさんいましたし、母親を含む、7〜8人のおばさまたちが集う生協の集まりに小学生の僕1人という状況がよくあったので、全然違和感ないです。お姉さま方といくらでも喋れます。楽屋が一緒でも平気なくらい(笑)」

「ただ、いるだけで面白いおじさんになりたい」
「ただ、いるだけで面白いおじさんになりたい」

色白で喘息持ちだったじろう少年は、あらゆるおばさまたちにかわいがられてきた。優しいおばさん、おしゃれなおばさん、幼少期に大勢の熟年女性を間近で観察してきたので、コントで数数の魅力的な熟女を演じられるのも自然のなりゆきなのだ。お笑い芸人になって今年で20年目。毎年行われるシソンヌの単独ライブは大人気で、近年は1カ月近く上演しているが、毎回チケット争奪戦になっている。

「やっぱり生の舞台で、お客さんの笑い声を浴びる、あれに勝る快感はないですね。ネタを考えるのは苦しいですけど、本番が始まったら楽しい。1年でも休んでしまうと面白いものが作れなくなる気がして続けています。でも、チケットが売り切れなくなったら、自分が錆びているということだと思うので、バッサリ辞めて青森に帰ろうかと」

笑いに対してはストイック。でも、人としては「適当でいたい」と話す。

「ピリついた空気を発するような、怖いおじさんにはなりたくないですね。僕はシティボーイズに憧れて上京したんですが、あの3人はなぜ、いるだけでも面白いんだろう?と考えると、おじさんだから、なんですよね(笑)。おじさんゆえの佇まいの面白さがある。ようやく自分もその年代に近づいてきたので、適当だけど、いるだけで面白い人になりたいです」

『クロワッサン』1143号より

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