【クローゼット編】適量オーバーが混沌の原因。人生が好転する7割収納のすすめ
撮影・森山佑子 文・松本あかね
食器棚やクローゼットの収納量を7割にとどめ、3割の余白を残す「7割収納」を提唱する中山真由美さん。
「3割ゆとりがあれば、片手で物を出し入れできます。10割収納だと一見うまく収まっていても出し入れしにくく、きれいな状態を保つのが難しい」
物量を減らすこともまた難しい。でも母や妻としての役割がひと段落したり、体調にも変化の起きるこの年代こそ、リセットのチャンス。好きな器を使いたい、今の自分に似合う服を着たいと思っても、収納がパンパンでは新しいものの入る余地がない。
「10割を超えると脳のキャパも超えてしまいますが、7割収納なら3割空きます。年齢を重ね、考え方や興味が変わったり、体力も落ちていく中、新しいことに挑戦したり不測の事態に対応するために、私たちの世代は常に3割の余裕を持っておく必要があるのです」
【クローゼット】過去のお宝は手放し今着たいものだけを取り出しやすく。
若い頃に買った革のコートやブランド物のバッグを手放せない人は多い。「いま着ているものは軽くて機能的なはず。重くてデザインが古いなど『最近着ていないな』と思うものは少しずつ手放して」。ハンガーは2cm間隔で掛かっていると、見通しがよく片手でも取り出せる。たたみ方の工夫で引き出しも余白が生まれる。「混沌としたクローゼットでは何を着たらいいかわからなくなる。好きな服を着るためにも3割空けましょう」
(A)ストールがバーにかかっている。
(B)どこに何があるか分からない。
(C)服の量が多すぎる。
(D)小物の位置が不安定。
(E)丈の長い服が下に引っかかっている。
\これは不要かも?/
バブル時代に買ったブランドのコート。一見シンプル、でも着るとウエストを絞った’80年代のシルエットで、古くささを拭えず。
広告