もっとストック管理がうまくいく、実践法を参考に
イラストレーション・小林マキ 構成&文・板倉みきこ
基本が分かったところで、続いては実践編。無理なく、無駄なくストック管理を続けるための方法をまとめた。自分の性分やライフスタイルに合う、できるだけシンプルで分かりやすい方法なら、長く維持できるだろう。
防災備蓄の 収納スペースを先に決めてしまう。
新たに防災備蓄品を収納するなら、日常のストック品より先に適切なスペースを確保すること。「防災備蓄アイテムを入れたケースやラックは、あわててしまう緊急時でも取り出しやすい場所に置きましょう。そして、置く場所を決めたらスペースを死守。見た目に分かりやすく、テープなどを貼って空間を仕切ってもいいでしょう」
賞味期限は常に見やすく随所に表示。
ストック管理は、いかに見やすく分かりやすいかがポイント。「缶詰などを買ってきたら、見やすい位置に賞味期限を書いたものを貼ります。さらに、缶詰をまとめて入れてあるケースにも、品名と賞味期限を書いたものを貼っておく。日用品も同様です。最初のひと手間が面倒ですが、その後の在庫管理がとても楽になりますよ」
用途別のざっくり分類は忘れずに。
片づけや管理が苦手な人には、細かい分類はおすすめできない。「でも、取り出しやすく、在庫も管理しやすくするためには、ざっくりした分類は必要です。たとえば、ごはん、ラーメン、パスタなどと分けずに、〝主食〞のゾーンを決めてまとめておく程度。お腹が空いたらそこを見ればいい、と家族にも分かりやすいでしょう」
今の生活に合うストックサイズに見直す。
お買い得な大容量品があるけど、まとめ買いしても使い切れずに日が経ってしまうことも。「食料品はもちろん、生活用品にも使用期限があります。洗剤やシャンプーなどは2年程度。また、開封したら液体は半年、粉物は1年ともいわれています。今の生活に合った使い切れるサイズに変えると、収納スペースも増えて一石二鳥です」
分散収納は、理由を明確にして場所を決める。
場所を取る水の収納は、分散収納するといいと聞くけれど……。「空きスペースにとりあえず入れてしまうと、入れたこと自体を忘れる、なんてことも。たとえば、各部屋に水を分散しておけば災害時も安心だから、家族のクローゼット内に分散収納する。といった具合に理由を明確にしておけば、入れたものを忘れずに管理できます」
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