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料理家・奥田ここさんが手みやげに推薦!「秋山商店の鰹上削り節」

撮影・中島慶子 文・梅原加奈

問屋ならではの削りたての味をたっぷり楽しむ

〈鰹上削り節〉は血合いのある鰹荒本節を使用。出汁は品よく、お吸い物、煮物、茶碗蒸しなどに向いている。300g 1,425円(500g 2,376円、1kg 4,752円)。鮮度にこだわり工場などは持たず、その日の朝に店で削った削り節が店先に並ぶ。
〈鰹上削り節〉は血合いのある鰹荒本節を使用。出汁は品よく、お吸い物、煮物、茶碗蒸しなどに向いている。300g 1,425円(500g 2,376円、1kg 4,752円)。鮮度にこだわり工場などは持たず、その日の朝に店で削った削り節が店先に並ぶ。

客人を思う心が息づく茶懐石をベースに、素材の味を大切に無駄なくおいしくいただく献立を料理教室やイベントなどで教える料理家の奥田ここさん。

奥田さんにとって、料理の「師」と仰ぐのが、市場だという。かつての築地や現在の豊洲と、仕入れは市場にこだわり、足を運ぶ。魚河岸はじめ、各地の目利きたちと会話をすることで素材の良さを学び、料理のヒントをみつけている。

「鰹節問屋の『秋山商店』さんも、お世話になっているお店のひとつ。大正5年に創業し、魚市場が築地に移転した当時から店を構えるという老舗です。店頭に並ぶのは、その日の朝に削ったばかりの削り節。築地場外に本店があるので、プロだけでなく一般の方も気軽に買いにいきやすいと思います」

店先の木箱には、薄削りにされた量り売りの削り節がずらり。鰹のみならず、混合節、鯖、まぐろ節など多種多様に揃う。中でも、奥田さんが手みやげにと選ぶのは〈鰹上削り節〉だ。

「オールマイティな削り節なので、お吸い物や煮物などの出汁を引くのに最適なのはもちろん、そのまま食べても。冷奴にのせたり、サラダにぱらりと入れたりするだけでもおいしいので、料理をしない方への手みやげにもしています。鰹節を乾煎りして、軽く砕き、おにぎりにまぶすのもいいですよ。オリーブオイルとも相性がいいので、パスタと和えても」

1袋に300g入り。遠慮なくたっぷり使ってみてほしいと奥田さん。

「小分けのものもありますが、私の定番は、その場で紙袋に詰めてくれる袋入りのもの。袋をあけた瞬間、削り節のいい香りがふわっと広がり、それだけで歓声があがります。以前、友人宅に持参したらその家の猫がいい香りに驚き、袋に顔を突っ込んで叫び声をあげた。その様に家主と私で大笑いしたこともあります」

料理家・奥田ここさんが手みやげに推薦!「秋山商店の鰹上削り節」

●秋山商店
東京都中央区築地4・14・16 
TEL.03・3541・2724 
営業時間:5時30分〜13時30分、日祝休(市場休業日も休)。

  • 奥田ここ

    奥田ここ さん (おくだ・ここ)

    料理家

    近茶流講師、裏千家助教授。旬の食材を使い、和食やイタリア家庭料理の料理教室を主宰。海外からのオファーも多く、食を中心に江戸や日本の文化を幅広く発信している。https://kokookuda.com

『クロワッサン』1138号より

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