分子栄養学カウンセラー監修 食べてととのう新感覚の蕎麦店「更科天狐」
撮影・文 中森りほ
グルテンフリー&低糖質な蕎麦を現代風に再構築した「シン蕎麦店」
2025年1月22日(水)、東京・浅草の観音裏エリアにオープンした「更科天狐(さらしなてんこ)」。飲食店をプロデュースする森智範さんや、分子栄養学カウンセラーの岩本綾子さんが監修し、エイトシナジーが運営するお店です。
グルテンフリーをベースに「食べても太りにくい」「美しさをキープする料理」をコンセプトにメニューが開発されています。
看板商品の蕎麦は、蕎麦打ち名人の永山寛康さんが監修。蕎麦粉は蕎麦の名店として知られる「かんだやぶそば」と同じく、創業130年を超える東京練馬区の宮本製粉から仕入れ、店舗で蕎麦打ちをしています。
「せいろうそば」は3種類。玄引き(田舎そば)は香りや味、品質の優れた「常陸秋そば」の玄蕎麦を低速石臼でひき、さらに粗ひき粉をブレンドした濃厚な蕎麦粉の香りが楽しめます。
十割は、厳選された生産地の蕎麦の実を低速石臼で丁寧にひいた蕎麦粉を使用。
さらしなは、蕎麦の実の希少な内層粉を使うことで、喉ごし、食感、甘みを活かした蕎麦粉の味が印象的。つなぎを使わず作り上げるのが難しい十割のさらしなが食べられるお店は、東京でも指折りです。
「シン蕎麦店」というコンセプトを掲げ、ラーメンと蕎麦をかけ合わせたモダンなメニューが並ぶのも特徴です。ボーンブロス(骨を煮込んでとる出汁)がベースの「塩生姜おかめ蕎麦」や、鶏白湯に煮干しのうま味を重ねた「鶏煮干し蕎麦」など、しっかりとした味わいながら、栄養がギュッと閉じ込められた滋養の一杯が味わえます。
お酒が進むヘルシーな一品料理も充実
お酒が進むヘルシーで手の込んだ、創作料理の豊富さも出色です。
まず頼みたいのが、お店名物のおつまみを盛り合わせた「名物!天狐の定番蕎麦前盛り」。豆腐を白味噌で漬けることでまるで雲丹のような味わいに仕上げた「雲丹とうふ」や、アーモンドやクルミ、カシューナッツを西京味噌や八丁味噌、柚子や蕎麦の実と合わせた「焼きそば味噌ナッツ」、鴨のレバーペーストをラム酒で漬けた「酔っ払い鴨とあんぽ柿」など酒飲み垂涎のつまみが並びます。
蕎麦店定番の鴨焼きも、産地や調理にこだわりが。茨城県・西崎ファームで放し飼いされた合鴨のモモ、セセリ、砂肝などを、星付きレストラン直伝の炭火を使った火入れ法でやわらかくジューシーに仕上げています。
目の前で手包みされる大福もグルテンフリー&白砂糖不使用
食後にはグルテンフリー、白砂糖不使用で罪悪感なく楽しめる「あなたの為に握ります!“開運一期大福”」をぜひ。西荻窪「越後鶴屋」のきび糖でつくった餡と求肥で、あまおうを包み上げています。
注文してから目の前で包み上げてくれる大福は、やわらかなくちどけの求肥と、素朴な味わいのこしあんが、あまおうのフレッシュでしっかりとした甘さを引き立てます。
日本酒、ナチュラルワインの豊富な品揃えにも注目
ドリンクはカクテル、サワー、ハイボールに加え、博多「住吉酒販」による日本酒や焼酎、果実酒やクラフトジュースなど充実の品ぞろえ。またグラスワインは東京神宮前のワインショップ「ウィルトス」が、ボトルワインは博多のワインショップ「I.N.U.」がセレクトしたナチュラルワインが中心です。
店内はL字型カウンターで店員さんとの距離も近い1階席と、テーブル席に加えソファ席や茶室も用意されたくつろぎの2階席を完備。しかもワンちゃんの入店もOKという、愛犬家にも優しいお店になっています。
おしゃれで現代的な雰囲気のお店なので、蕎麦とお酒を楽しむのはもちろん、デザートとドリンクだけ、二次会利用など様々なシーンで使えそうです。
更科天狐
住所:東京都台東区浅草2-7-25
TEL:03-6284-7475
営業時間:11時30分〜23時(フードLO22時、ドリンクLO22時30分)
定休日:不定休
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