【京都御苑】何度訪れても感動がある心躍る京都の名所とその周辺を歩く
撮影・福森クニヒロ 構成&文・大和まこ
京都御苑|ローカルに愛される花見と美意識の極みに浸る時間
京都御苑
暮らすように過ごせる花見の時間
南北は丸太町通から今出川通まで。東西は寺町通から烏丸通まで。65ヘクタールもの敷地を持つ京都御苑は、京都御所や京都仙洞御所を囲むようにしてある公園。
地元では“御所”と呼ばれ、自転車や徒歩で通り抜けたり、ベンチで過ごしたりと、日々に寄り添っている存在だ。
春になれば苑内はすっかり桜の季節。いち早く咲き出すのは近衛邸跡や出水の小川の枝垂れ桜。続いて開花するのは近衛邸跡の八重紅枝垂れや間之町口の大島桜。そして宜秋門前の里桜「御所御車返」や母と子の森の霞桜など、3月中旬から4月下旬にかけさまざまな桜を目にすることができる。
賑わうといっても、そこは広大な京都御苑。思い思いに桜を愛でるゆとりもまたうれしい。
京都市上京区京都御苑3
TEL.075・211・6364
入苑自由
地下鉄烏丸線「今出川」「丸太町」駅より各徒歩3分。
京都仙洞御所
市中の仙境を思わす、手本のような美に浸る
江戸時代初期に後水尾上皇の御所として作られたのが歴史の始まり。建造物の多くは嘉永7(1854)年の大火で焼失して以来、復興されていないものの、造園の名手でもあった小堀遠州の作庭した姿を残す庭園がなによりの見どころ。
八ツ橋や滝など代々の上皇による趣向が加えられた庭は、枝の一本、葉の一枚すら無駄なもののない、隅々まで手入れのほどこされた様が圧巻だ。なかでも南池の12万個もの玉石を敷き詰めた洲浜の上に桜が咲く景色は、刻々と移り変わるアート作品のようでもある。
そんな京都仙洞御所の参観はガイドの案内によるツアーで。枠があれば当日の申し込みも可能。
京都市上京区京都御苑内
TEL.075・211・1215
月曜休(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日〜1月4日)休、行事等が行われる日休 参観はガイドによる案内のみ。9時30分、11時、13時30分、14時30分、15時30分の1日5回。詳細はHP(https://kyoto-gosho.kunaicho.go.jp/sento-gosho)で確認を。
当日枠もあり。所要時間約60分。
参観料無料。
地下鉄烏丸線「丸太町」駅より徒歩15分。
京都迎賓館
日本の手仕事が凝縮する、もてなしの場
海外からの賓客を迎えるため2005年に開館された京都迎賓館は、日本の伝統的技能の粋を極めた空間。数寄屋大工や左官、作庭、截金、西陣織、蒔絵、漆など匠の技に培われた建築や調度品は、究極の手仕事を感じさせるもの。
京の東西の山々を織物で描いた壁面装飾、截金で装飾を施した扉や欄間、東西の建物を繋ぐのは船底天井の廊橋。池を中心とした庭と建物は一体となって調和し、伝統的な「庭屋一如」を表現している。そこに押し付けがましさはなく、あくまでも控えめに、そして雅に。日本人の美意識が形となって表現されているのだ。
ガイドの案内のもと巡るひとときで、心ゆくまで堪能したい。
京都市上京区京都御苑23
TEL.075・223・2301
9時30分〜17時(受付終了15時30分)
水曜休(国公賓等の接遇や運営上の都合による休館の場合あり) 参観はガイドによる案内のみ。詳細はHP(https://www.geihinkan.go.jp/kyoto/)で確認を。事前予約優先、空きがあれば当日受付可。所要時間約90分。
参観料2,000円。
地下鉄烏丸線「今出川」駅より徒歩15分。
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