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次は本棚だらけの家を建てよう——声優・作家の池澤春菜さんの個性あふれる本棚

仕事の一環として、究極の私的空間として。本棚の使い方は本当にひとそれぞれ。今回は一筋縄ではいかない究極の本棚を見せてもらった。

撮影・柳原久子 文・鳥澤 光 構成・中條裕子

日々増え続ける本は置き場を決めて整理する

玄関、廊下、書庫、書斎、リビング。2階建ての一軒家のあちこちに、本棚と棚に入りきらない本の置き場がある。

リビングの一角に鎮座する、これから読む本。あえて背表紙ではなく、天地や手前部分の白い面で揃えて情報量をカット。
リビングの一角に鎮座する、これから読む本。あえて背表紙ではなく、天地や手前部分の白い面で揃えて情報量をカット。

「届いた本や買ってきた本はまず2階のリビングに運びます。リビングやキッチンで、書斎で、寝室でも読み、終わったら玄関の“書塔”に重ねていきます。ここで残すものと手放すものを仕分けして、3カ月に一度、数百冊ずつのペースで古書店に引き取ってもらっています」

「手元に残しておく本は書庫に収めて、と言いたいところなのですが……窓を塞いで全面本棚にし、入り口の上から棚も下げているのですがもう限界!次は本棚だらけの家を建てようと計画が進行中です」

広い玄関の靴箱を塞ぐようにして積み上げられた本の塔。廊下奥に別の塔が見える。
広い玄関の靴箱を塞ぐようにして積み上げられた本の塔。廊下奥に別の塔が見える。

SF、児童文学や漫画も並ぶ書庫から書斎へ向かう廊下には、窓枠も使って文芸誌が積まれている。

書庫は扉1枚分を除いた壁全てを本棚に。隙間という隙間に本が差されている。
書庫は扉1枚分を除いた壁全てを本棚に。隙間という隙間に本が差されている。

「書斎の棚には今読んでいるものと、これから書くものに引用したり参照したりする本を。目から入る情報量が多いと頭の中がうるさくなってしまうので、色別に分けて並べています」

膨大な蔵書の中から、毎日の生活で背中を押してくれるような海外文学を選書してくれた。左から、楊双子(三浦裕子訳)『台湾漫遊鉄道のふたり』、カルミネ・アバーテ(関口英子訳)『海と山のオムレツ』、ディーリア・オーエンズ(友廣純訳)『ザリガニの鳴くところ』、池澤さんが最愛の作家と呼ぶサラ・ピンスカー(市田泉訳)『いずれすべては海の中に』。
膨大な蔵書の中から、毎日の生活で背中を押してくれるような海外文学を選書してくれた。左から、楊双子(三浦裕子訳)『台湾漫遊鉄道のふたり』、カルミネ・アバーテ(関口英子訳)『海と山のオムレツ』、ディーリア・オーエンズ(友廣純訳)『ザリガニの鳴くところ』、池澤さんが最愛の作家と呼ぶサラ・ピンスカー(市田泉訳)『いずれすべては海の中に』。
  • 池澤春菜

    池澤春菜 さん (いけざわ・はるな)

    声優、作家

    幼い頃から年間300冊ペースで本を読み続ける。著書に『わたしは孤独な星のように』『ぜんぶ本の話』ほか。第20代日本SF作家クラブ会長。

『クロワッサン』1136号より

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