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サンタバーバラの上質なホテルで楽しむ、ちょっとユニークなアフタヌーンティ

アメリカ・カリフォルニアのコーストラインには、一度は訪れたい魅力的なスポットが満載。サンフランシスコを起点にロサンゼルスまで南下していきながら、各地で出合った素晴らしいグルメや最高のホテル、美酒が体験できるワイナリーなどを、シリーズでご紹介いたします。

写真・Max Whittaker、斎藤理子 文・斎藤理子

サンタバーバラの上質なホテルで楽しむ、ちょっとユニークなアフタヌーンティ

洗練された街並みと美しい港が魅力的なサンタバーバラ。上質なカリフォルニアを堪能できる街には、素敵なワイナリーをはじめ、ヒーリング体験や湾内クルーズ、ゴージャスなホテルや美食など、日々の疲れを癒してくれる様々な楽しみが待っています。

心の底からリラックスできる、スパニッシュ・コロニアル風のリゾートホテル。

サンタバーバラの美しい港と街を一望のもとに見下ろす丘の上にある、ラグジュアリーなリゾートホテル『エル・エンカント(El Encanto)』。手入れの行き届いた7エーカーの庭園に点在するゲストルームは、すべてスパニッシュ・コロニアル・リバイバルスタイルの独立したコテージで、かつて大学教師たちのドミトリー住宅だったものをリノベーションしたものです。ファサードを保存してリニューアルしたオリジナルの建物は1913年のもの。どの部屋も静かでプライバシーがしっかりと守られていて、落ち着くインテリアに囲まれた空間が魅力です。

各部屋には広々としたプライベートテラスやバルコニーがあり、朝はここで小鳥のさえずりを聴きながらの朝食が最高の1日の始まりを約束してくれます。夜には暖炉のある居心地の良いリビングルームで、食後酒を片手にゆっくりとくつろぐ時間を。アメリカン・リビエラと呼ばれるサンタバーバラの最上の空間がここにあります。

ゲストルームはすべて独立したコテージやヴィラで、静寂に包まれている。
ゲストルームはすべて独立したコテージやヴィラで、静寂に包まれている。
フレンチ・リビエラとイタリアン・リビエラから移植された多彩な植物が美しく、敷地内の小道を散歩するだけでも楽しい。
フレンチ・リビエラとイタリアン・リビエラから移植された多彩な植物が美しく、敷地内の小道を散歩するだけでも楽しい。
各部屋には広々としたテラスやバルコニーが。
各部屋には広々としたテラスやバルコニーが。
デラックスキングルーム。どの部屋もたっぷりとした光が差し込むデザインになっている。
デラックスキングルーム。どの部屋もたっぷりとした光が差し込むデザインになっている。
スーペリア・キングルーム。ソファの対面には暖炉があり、くつろぎの時間を約束してくれる。
スーペリア・キングルーム。ソファの対面には暖炉があり、くつろぎの時間を約束してくれる。
アーバー&リリー池。印象派の絵画を彷彿とさせる池は、100年という時を重ねた藤棚に囲まれている。
アーバー&リリー池。印象派の絵画を彷彿とさせる池は、100年という時を重ねた藤棚に囲まれている。
年間300日は晴れというサンタバーバラ。プールサイドでのんびり過ごすのもまた贅沢。サンタバーバラ湾を一望にできるロケーションが素晴らしい。プールは毎日11時〜17時オープン。
年間300日は晴れというサンタバーバラ。プールサイドでのんびり過ごすのもまた贅沢。サンタバーバラ湾を一望にできるロケーションが素晴らしい。プールは毎日11時〜17時オープン。
テラスダイニング。こちらもサンタバーバラ湾と街が一望できる。 地元産のシーフードや野菜がふんだんに盛り込まれたメニューが、くつろいだ雰囲気の中で楽しめる。
テラスダイニング。こちらもサンタバーバラ湾と街が一望できる。 地元産のシーフードや野菜がふんだんに盛り込まれたメニューが、くつろいだ雰囲気の中で楽しめる。
ラウンジバー。オリジナルカクテルもグラスワインも好みのままに。
ラウンジバー。オリジナルカクテルもグラスワインも好みのままに。
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ゲストルームはすべて独立したコテージやヴィラで、静寂に包まれている。
フレンチ・リビエラとイタリアン・リビエラから移植された多彩な植物が美しく、敷地内の小道を散歩するだけでも楽しい。
各部屋には広々としたテラスやバルコニーが。
デラックスキングルーム。どの部屋もたっぷりとした光が差し込むデザインになっている。
スーペリア・キングルーム。ソファの対面には暖炉があり、くつろぎの時間を約束してくれる。
アーバー&リリー池。印象派の絵画を彷彿とさせる池は、100年という時を重ねた藤棚に囲まれている。
年間300日は晴れというサンタバーバラ。プールサイドでのんびり過ごすのもまた贅沢。サンタバーバラ湾を一望にできるロケーションが素晴らしい。プールは毎日11時〜17時オープン。
テラスダイニング。こちらもサンタバーバラ湾と街が一望できる。 地元産のシーフードや野菜がふんだんに盛り込まれたメニューが、くつろいだ雰囲気の中で楽しめる。
ラウンジバー。オリジナルカクテルもグラスワインも好みのままに。

何もしないという贅沢な時間を堪能できる『エル・エンカント』ですが、希望すれば様々なアクティビティに参加することができます。おすすめのひとつは、アーバー&リリー池のほとりで開催される《50のピノの色合い(50 Shades Of Pinot)》。地元アーティストでワインペインティング専門家のダニエレ・レネさんを先生に、赤ワインで絵を描く技法を学びます。地元産ワインとシャルキュトリを楽しみながら、さまざまな色合いの赤ワインで絵を描くという未知のアート制作が経験できます。

もうひとつ、体験したいのが《サウンド・バス》というヒーリングのワークショップ。静けさに満ちたパティオに寝そべり、ヒーラーとして著名なパルマ・コレクティバさんの、“音によるヒーリング・セラピー”を受けます。チベタン・シンギングボウル(チベットの鐘)や、水晶でできたクリスタルボウルなどをパルマさんがゆっくりと奏でると、静寂の中に低く響きわたる不思議な音色に驚くほどリラックス。頭を空っぽにして、音色に心身を委ねるまさに癒しのひとときに、時差やフライト疲れも抜けていくようです。

ワインペインティングの解説をするダニエレ・レネさん。馬(左)とペリカン(右)の絵はダニエレさんの作品。会場は他の場所の時もある。
ワインペインティングの解説をするダニエレ・レネさん。馬(左)とペリカン(右)の絵はダニエレさんの作品。会場は他の場所の時もある。
パレットに入っているのは各種赤ワイン。そのまま使ったり、水で薄めたりして濃淡や陰影をつける。
パレットに入っているのは各種赤ワイン。そのまま使ったり、水で薄めたりして濃淡や陰影をつける。
ワインペインティングは、サンタバーバラの職人が作るシャルキュトリと地元産グラスワインを楽しみながら。
ワインペインティングは、サンタバーバラの職人が作るシャルキュトリと地元産グラスワインを楽しみながら。
《サウンド・バス》で、チベタン・シンギングボウルや、クリスタルボウルなどを奏でるパルマ・コレクティバさん。
《サウンド・バス》で、チベタン・シンギングボウルや、クリスタルボウルなどを奏でるパルマ・コレクティバさん。
エキゾチックな楽器をたくさん使ったヒーリングの時間。
エキゾチックな楽器をたくさん使ったヒーリングの時間。
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ワインペインティングの解説をするダニエレ・レネさん。馬(左)とペリカン(右)の絵はダニエレさんの作品。会場は他の場所の時もある。
パレットに入っているのは各種赤ワイン。そのまま使ったり、水で薄めたりして濃淡や陰影をつける。
ワインペインティングは、サンタバーバラの職人が作るシャルキュトリと地元産グラスワインを楽しみながら。
《サウンド・バス》で、チベタン・シンギングボウルや、クリスタルボウルなどを奏でるパルマ・コレクティバさん。
エキゾチックな楽器をたくさん使ったヒーリングの時間。

『エル・エンカント』では、星座ごとにカスタム・ブレンドされたお茶が楽しめる“ボタニカ”と名付けられたアフタヌーン・ティーが人気です。たとえば牡羊座だったら、新鮮なブラックベリー、柑橘系、甘い香りの薔薇、緑茶、烏龍茶をブレンドしたブラックティー。牡牛座なら熟したトロピカルフルーツ、チョコレート、いちじく、野生の薔薇をブレンドした紅茶。といった具合に、12星座にそれぞれ独自のブレンドがされたお茶が用意されていて、自身の星座に関わらず好きなものが選べます。抗酸化物質やコラーゲンが豊富だったり、保湿作用が高かったり、ストレス軽減だったりと、12星座毎に違う効用があり、香りも味わいも全部違うお茶になっています。

おかわりできるお茶は、その度に星座を変えることができるので、いろいろなブレンドと味わいを楽しむことができます。ロブスターロールやスモークサーモン・エクレア、ビーフウェリントンなどのセイボリーは洗練された一品料理のよう。季節のフルーツをふんだんに使ったスイーツも素晴らしいけれど、圧巻は焼きたてがサーブされるスコーン。最初に登場する3段のお皿にスコーンがないなあと思いながら食べ進んでいると、最後に熱々が登場。これでまたお茶が進んでしまいます。

丁寧に作られたセイボリーとスイーツの数々。内容は季節で変わる。 ボタニカル・アフタヌーン・ティー95ドル。
丁寧に作られたセイボリーとスイーツの数々。内容は季節で変わる。 ボタニカル・アフタヌーン・ティー95ドル。
山羊座(左)はメープル、リンゴがブレンドされた烏龍茶。蠍座(右)はシナモン、バニラ、完熟イチジク、サフランをブレンドしたブラックティーのお茶。
山羊座(左)はメープル、リンゴがブレンドされた烏龍茶。蠍座(右)はシナモン、バニラ、完熟イチジク、サフランをブレンドしたブラックティーのお茶。
ホワイトティーはブレンドによって色が変化するのが楽しい。
ホワイトティーはブレンドによって色が変化するのが楽しい。
下/ストロベリー・ルバーブ・タルト。左/ラベンダー・レモン・パブロヴァ。右上/チョコレート・プロフィットロール
下/ストロベリー・ルバーブ・タルト。左/ラベンダー・レモン・パブロヴァ。右上/チョコレート・プロフィットロール
焼きたてのスコーン。プレーン(上)とポピーシード(下)。ストロベリー・ルバーブジャムとクロテッドクリーム、サンタバーバラ産バターと一緒にサーブされる。
焼きたてのスコーン。プレーン(上)とポピーシード(下)。ストロベリー・ルバーブジャムとクロテッドクリーム、サンタバーバラ産バターと一緒にサーブされる。
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丁寧に作られたセイボリーとスイーツの数々。内容は季節で変わる。 ボタニカル・アフタヌーン・ティー95ドル。
山羊座(左)はメープル、リンゴがブレンドされた烏龍茶。蠍座(右)はシナモン、バニラ、完熟イチジク、サフランをブレンドしたブラックティーのお茶。
ホワイトティーはブレンドによって色が変化するのが楽しい。
下/ストロベリー・ルバーブ・タルト。左/ラベンダー・レモン・パブロヴァ。右上/チョコレート・プロフィットロール
焼きたてのスコーン。プレーン(上)とポピーシード(下)。ストロベリー・ルバーブジャムとクロテッドクリーム、サンタバーバラ産バターと一緒にサーブされる。

壮大な夕日を望むサンセット・クルーズは、サンタバーバラでは絶対に外せない体験。

美しい街サンタバーバラの魅力は、サンタバーバラ湾なしでは語れません。ヨットやクルーザーを所有している住人も多く、防波堤の遊歩道を散歩しながらマリーナに係留されている船を見ているだけでも飽きません。1872年に建造されたスターンズ・ワーフは、かつては船の発着所でしたが現在はレストランや海洋博物館などが立ち並ぶ観光スポット。2月から5月の間は、運が良ければここからホエール・ウォッチングもできます。サンタバーバラ湾は、現役の漁港でもあります。特にウニは日本に輸出されるほどの名物。スターンズ・ワーフでは獲れたてのウニを漁師さんから直接買って、殻を開けてもらい食べることができます。

海岸の散策も気持ち良いけれど、サンタバーバラに来たからにはぜひ体験したいのがサンセット・クルーズ。海に沈んでいく夕日に照らされて、刻々と表情を変えていくサンタバーバラやモンテシトの街並みや、大海原に浮かぶヨットなどを眺めながらのクルーズは至福のひとことに尽きます。海岸線の美しさを眺めていると、サンタバーバラがアメリカン・リビエラと呼ばれている理由がよくわかります。太平洋に陽が沈んでいくゴールデンアワーの壮大な光景に息をのみ、海風にすっかりリフレッシュする特別な時間です。クルーズ会社はいくつかあり、35ドル前後など手頃な価格のものもあるので、サンタバーバラの魅力を体感するなら必須のアクティビティです。

サンタバーバラ・マリーナ。たくさんのヨットやクルーザーが係留されている。
サンタバーバラ・マリーナ。たくさんのヨットやクルーザーが係留されている。
ウォータースポーツが盛んなサンタバーバラでは、仕事終わりの夕方にセーリングに繰り出す人も多い。
ウォータースポーツが盛んなサンタバーバラでは、仕事終わりの夕方にセーリングに繰り出す人も多い。
サンタイネス山脈の麓に広がるサンタバーバラの街。赤い瓦屋根と白壁のスペイン風邸宅が並ぶ。
サンタイネス山脈の麓に広がるサンタバーバラの街。赤い瓦屋根と白壁のスペイン風邸宅が並ぶ。
波が静かなビーチでは、パドルボートやカヤックを楽しむ人が多い。レンタルもあるので気軽に体験できる。
波が静かなビーチでは、パドルボートやカヤックを楽しむ人が多い。レンタルもあるので気軽に体験できる。
夕日に輝くサンタイネス山脈。
夕日に輝くサンタイネス山脈。
海風が気持ちいいデッキは人気スペース。
海風が気持ちいいデッキは人気スペース。
壮大なサンセット。ただ息をのむ。
壮大なサンセット。ただ息をのむ。
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サンタバーバラ・マリーナ。たくさんのヨットやクルーザーが係留されている。
ウォータースポーツが盛んなサンタバーバラでは、仕事終わりの夕方にセーリングに繰り出す人も多い。
サンタイネス山脈の麓に広がるサンタバーバラの街。赤い瓦屋根と白壁のスペイン風邸宅が並ぶ。
波が静かなビーチでは、パドルボートやカヤックを楽しむ人が多い。レンタルもあるので気軽に体験できる。
夕日に輝くサンタイネス山脈。
海風が気持ちいいデッキは人気スペース。
壮大なサンセット。ただ息をのむ。

コンドル・エクスプレス(CONDOR Express
https://www.condorexpress.com

協力
カリフォルニア観光局
Visit California
https://www.visitcalifornia.com/jp/

サンタバーバラ観光局
Visit Santa Barbara
https://santabarbaraca.com

  • 斎藤理子

    斎藤理子 さん (さいとう・りこ)

    フードジャーナリスト

    雑誌編集者を経てロンドンなど海外に長年住み、その間世界各国を食べ歩く。現在は国内外の生産者から三つ星シェフ、立ち飲みまで広く取材し執筆。著書に「イギリスを食べつくす」(主婦の友社)、「隣人たちのブリティッシュスタイル」(NHK出版)など。編著に『アル・ケッチァーノ』奥田政行シェフの連載をまとめた「田舎のリストランテ頑張る」(マガジンハウス)。2011年英国政府観光庁メディアアワード受賞。やまがた特命観光・つや姫大使。

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