蔦屋重三郎の世界に浸れる 「べらぼう 江戸たいとう 大河ドラマ館」がオープン! お買いものもランチも楽しめます。
撮影・文:クロワッサンオンライン編集部
エントランスにはお馴染みのメインビジュアルが。ジョン・グラムさん作曲の疾走感あるオープニング曲が響き、ドラマの世界への没入感を高めます。
続いて横浜流星さん演じる蔦屋重三郎、通称蔦重の実物衣装がお出迎え。緑と黒の縞模様は江戸中期に流行した柄で、理想の深い緑が出るまで何度も染め直したそう。すぐ先には安田顕さん演じる平賀源内の衣装。蔦重の質素ながら若々しくパリっとした着物に比べて、擦り切れた袖に染め直されたような袴は、源内という人物のいわくありげな来し方をそのまま表すよう。細部や質感までじっくり観られるのは大河ドラマ館の醍醐味です。
館内には小道具の展示がたくさん。蔦重が手がけた吉原のガイド本「吉原細見」「一目千本」、中村隼人さん演じる長谷川平蔵が大盤振舞いした「紙花」など、ドラマのあの場面で見た見た!というものばかり。吉原でのチップを表す紙花には1枚1枚に松葉屋の判が捺してあり、画面に映る数秒間では気づきにくい細かい作り込みに嘆息するばかりです。
そしてひときわ目を引く展示物は、小芝風花さん演じる花の井が花魁道中で着た衣装。
大見世・松葉屋を代表する花魁らしい豪奢な着物は、平安時代に上級貴族が好んだという唐紅花(からくれない)色。細部を見ると、太縮緬(シボが高い縮緬)生地に描かれた柄を引き立て、豪華に見せる金駒刺繍が施されています。ご来館の際には、じっくり観てくださいね。
出演者のコメントやビデオメッセージ、ここだけのスペシャル映像にサイン色紙の展示などじっくり堪能したら、お楽しみのお土産館「たいとう江戸もの市」にも立ち寄って。ドラマのロゴ入りアイテムのほか、台東区の特産品や粋なお江戸グッズにたくさん出合えます。
そして大河ドラマ館見学の際の、おすすめのランチどころをご紹介。近年はインバウンドの観光客で大にぎわいの浅草近辺ですが、同じ台東区民会館の8階に洋食の老舗「上野精養軒」の浅草店があります。席数も多いので、ゆったりと食事をとることができますよ。上野精養軒は明治5年創業、日本における西洋料理の草分けとして多くの名士に愛され、時には歴史的な会談の舞台ともなった名店です。
同店ではこのほど大河ドラマ館のオープンにちなみ、和食の二段重弁当を提供。その名も「つた重」。鰻の白焼き、天ぷら盛り合わせ、鴨のローストに鶏の八幡巻き、バラ海苔と塩鮭のご飯など、内容大充実で味噌汁・ドリンクバーつき。おまけに「蔦屋重三郎ゆかりの地 台東区」「マスコットキャラクター「つたいやん」のステッカーもついてきます。
その他にはカレーやオムライスハヤシソースなど、洋食ランチのメニューも豊富。スープにサラダ、ドリンクバーがついて1,250円からと、とてもリーズナブルです。
「上野精養軒 浅草店」
東京都台東区花川戸2-6-5
台東区民会館8階
(TEL:03-3842-0771)
営業時間11時〜16時(LO15時)月曜休(変更あり)
喫茶のみの利用ももちろん可能。ドリンク付きケーキセット 950円、コーヒー・紅茶各550円。
「べらぼう 江戸たいとう ドラマ館」
開館中〜2026年1月12日(月祝)
東京都台東区花川戸2-6-5 台東区民会館9階
営業時間9時〜17時(最終入場16時30分)
毎月第2月曜休(祝日の場合は翌日)年末年始休など
入館料 大人800円
主催・台東区大河ドラマ「べらぼう」活用推進協議会
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