元気なうちに少しずつ、親と始める終活ガイド「契約関連編」
イラストレーション・井上沙紀 文・中嶋茉莉花
不要な契約サービスは負の遺産と考える
親が契約しているサービスを知らずにいると、死後、面倒はすべて子に降りかかる。終活プランナーの奥山晶子さんが語る。
「本人不在だと通常の解約手続きができない、死後も利用料金が引き落とされ続けるといった事態は避けたい。そのために、あらゆる契約先を整理し、関連書類をまとめてもらうようにします」
「次の2つはよくある落とし穴なので要確認。不要そうな契約は、解約するところまで先導を」
古い口座を解約してもらう
会社などに振込先として指定されて開設したが今は利用していない銀行口座があるなら、預貯金を整理、解約しておきたい。
「親に得こそあれど、損はない話題。『引っ越しや転職を繰り返した人によくあることらしいんだけど』と切り出せば、話は進むはず。10年以上入出金のない休眠口座は、諸手続きに本人が取引店まで出向く必要が生じることも伝えましょう」
子も覚えておきやすい1~3口座まで絞るのが理想。
聞き方:うちって何回引っ越しした?
スマホやネットの契約プランに目を通す
テレビやスマートフォンの購入時に、映画やドラマ視聴チャンネル、有料ポッドキャスト、ラジオチャンネルをセットで契約している場合は注意が必要。
「死後、いざ解約しようと思った時に、公式サイトからログインできず途方に暮れたというケースが多発しています。セットプランは解約ステップが複雑。契約内容に目を通し、利用している通信業者や契約をした事業者の公式サイトを確認しましょう」
聞き方:スマートテレビに替えたんだ?
ほかにもチェック!
クレジットカード
死後も会費を払い続けることのないよう、事前にカードの存在、紐づいた口座も整理を。
新聞、定期購読の雑誌
読まずにため込んでいる様子なら解約を勧める。溜まるにつれ、つまずきのもとにも。
健康食品などの定期便
配送の間隔が空いた契約だと、本人も忘れがち。利用量が減っているなら、解約を提案。
ライフライン
遺族が解約しないと料金が発生し続ける。電力・ガス会社は多様化しているので確認を。
『クロワッサン』1134号より
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