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江原啓之さん「行動次第で人生は好転!運を開く」

令和の米騒動といわれた米不足や物価高騰、生活そのものへの不安が増した2024年。今の時代を生き抜くために大切なこととは?幸福を呼び寄せるためにすべきこととは?まずは、スピリチュアリストの江原啓之さんに
2025年の心構えと運の拓き方を聞きます。

撮影・小川朋央 文・やしまみき

安易に白黒をつけないで自ら考えることが大切。

「2025年に大災害が起きるといった噂を耳にして心配している人もいるようですが、だまされないで」と江原さんは警鐘を鳴らす。

「2024年に南海トラフ地震に関する情報が出たとき、多くの人が心配しました。スピリチュアルな視点からすると、心配というのはその方向に“心を配る”ことであり、ひとつ間違えると“期待”と同じ力を持ってしまうのです。実際に南海トラフ地震を誰もが気にしていた時期、他の地域で地震が起きました。これは人々の心配、つまり期待という念力も作用していたのではないかと私は分析しています。冷静に考えれば日本はそもそも地震国ですし、昨今は豪雨や酷暑による災害も多い。いつでもどこに住んでいても、すべきなのは現実的な防災対策なのではありませんか?」

情報があふれ、しかもその真偽がわかりにくい時代、何を信じたらいいのだろう。

「人は偏った情報や間違ったカリスマに振り回されやすいものです。『テレビでこう言っていた』などと一方的な主張をそのまま信じたり、インフルエンサーの発言を鵜呑みにしたり。自身の目で見ていないことに関しては安易に白黒つけないことです。自分で調べ、しっかり自分の頭で考えるという姿勢を、常に忘れてはいけません」

●桃屋 気軽に買えるカツサンドが並ぶお店でショーケース越しに店員さんとおしゃべり。「この間は コロッケだったけれど今日はメンチカツサンドにしようかな」。●静岡県沼津市町方町5
●桃屋 気軽に買えるカツサンドが並ぶお店でショーケース越しに店員さんとおしゃべり。「この間は コロッケだったけれど今日はメンチカツサンドにしようかな」。●静岡県沼津市町方町5

外から見える良さがある。だからもっと旅に出よう。

旅に出たとき、改めて地元の良さを感じたという経験は誰でもあるだろう。そういう意味でも旅はおすすめだという。

「地元を離れて隣町へ遠征、ぐらいの旅でもいいんです。でもチャンスがあるなら、思い切って海外に出かけてほしいですね。旅をするほど、本当の日本の姿が見えてきて良さにも気づきます。俯瞰できるからです。私自身、イギリスを何度も訪れるうちイギリスかぶれになった時期がありました。でもかぶれた末にわかったのは、日本の医療制度のありがたさと日本文化の大切さです。すっかりかぶれが収まった私は、今では古民家に住み、日本の伝統文化を守り継いでいます」

旅はコミュニケーション力アップのいいきっかけになる。出かけた先でのコミュニケーションには、一期一会の気軽さがあるからだ。

「子どものころ、祖母と一緒に出かけたときにバス停で、祖母が誰かと楽しげに話し込みバスを逃すことがありました。『今の人、誰?』と聞くと、祖母は『知らない人』と。それもコミュニケーション力ですよね。行く先々で出会った人とその時々の会話を楽しめたら、孤独なんてあり得ませんし、毎日が充実します。きっとどこに行っても、どこで暮らしても生き抜けるはずですよ」

●千本浜 散歩は自分を見つめる大切な時間。「海には浄化のパワーがあります。でも浄化してもらうばかりで、人間が海を汚している事実も忘れたくないですね」。●静岡県沼津市本字千本
●千本浜 散歩は自分を見つめる大切な時間。「海には浄化のパワーがあります。でも浄化してもらうばかりで、人間が海を汚している事実も忘れたくないですね」。●静岡県沼津市本字千本
  • 江原啓之

    江原啓之 さん (えはら・ひろゆき)

    スピリチュアリスト、オペラ歌手

    『お祓い箱 令和七年 御託宣付き』(マガジンハウス)が発売中。『神様に愛される生き方:幸せになれる人、なれない人』(三笠書房)が2024年12月26日に発売。

『クロワッサン』1132号より

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