鶏ももとかぶの塩バター煮【市瀬悦子さんの失敗知らずの重ね煮レシピ】
撮影・小林キユウ スタイリング・中村弘子 文・長谷川未緒 撮影協力・UTUWA
鶏ももとかぶの塩バター煮
おもてなしやパーティにも。ワインが進む洋風重ね煮。
かぶも葉も丸ごと使うレシピ。さっぱりした味わいながら、バターの風味が食欲をそそる。下味をつけた鶏肉の下でかぶを蒸し煮にすることで、柔らかくなり味もしみしみに。
【材料(2人分)】
鶏もも肉 大1枚(300g)
かぶ 3個(300g)
かぶの葉 3個分(100g)
A[塩 小さじ1/3 こしょう 少々 白ワイン 大さじ2]
ローリエ 1枚
バター 20g
水 大さじ4
【作り方】
1.鍋に、6等分のくし形切りにしたかぶ、5cm幅に切ったかぶの葉の順に入れる。
2.ひと口大に切り、Aをもみ込んだ鶏肉をのせ、ローリエ、バターをのせる。
3.鍋のフチから水を回し入れる。中火にかけ、蒸気が上がったら蓋をして10分ほど煮る。
料理研究家の市瀬悦子さんが紹介してくれたのは、食材の選び方や切り方等の工夫で、長時間煮込まなくてもおいしく作れる重ね煮料理の数々だ。
「下味をつけた肉や魚を野菜の上に広げ、最小限の水分を加えて蒸し煮にします。この水分量は何度も試作を重ねて調整していますから、守っていただけるとうれしいです。肉や魚から出る旨みが全体に行き渡り、野菜もたっぷりいただけますよ」
作り方はいたって簡単。材料を煮えにくい野菜から順に鍋に重ね入れたら、最初は蓋を開けたまま加熱し、煮立ったら蓋をして10分ほど煮込めば完成だ。火加減や調味料を加えるタイミングなどを気にしなくていいため、気持ちがラク。朝、朝食やお弁当を作るついでに仕込み、冷蔵庫に鍋ごと入れておいて、帰宅後に煮て食べることも可能。その場合は、レシピの最後に加える水分を火にかける直前に加えよう。先に鍋に入れておくと、野菜がくったりしすぎてしまうからだ。
「鍋ひとつで調理するので洗い物が少なくて済み、蓋をして煮るのでキッチンも汚れにくい。忙しい日のお助け料理としてぜひ活用してください!」
重ね煮のルール
⚫︎煮えにくい野菜が下、肉・魚は上に。
⚫︎水の量はきちんと量る。
⚫︎火が通りやすいよう切り方を工夫する。
『クロワッサン』1129号より
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