「裏」「中」「隅」「洗えない物」。見落としがちな所を徹底攻略。
撮影・天日恵美子 文・中嶋茉莉花
カゴ
見た目はお洒落でもほこりだらけじゃ本末転倒。コロコロよりブラシが有効!
収納に使う人も多いカゴは、編み目にほこりがひっかかりやすいのが難点。「こまめに掃除をする以外、手はありません。掃除機で吸い込むのが手っ取り早いですが、構造上、ほこりが引っかかって取り切れない場合が多いので、ブラシを使ってかき出すほうがきれいになります」と櫻井さん。
1.掃除機にノズルブラシをつけ、吸い込めるほこりを取っておく。
2.1で取り切れない、網目に入り込んだほこりなどは、サッシブラシでやさしくブラッシングして取り除く。
火災警報器
誤作動を避けるためにも表面のほこりはきれいに拭っておきたい。
部屋の天井に備え付けられている火災警報器も、よく見れば静電気でほこりをまとった状態かもしれない。ほこりを感知しての誤作動もあるそうなので、半年に1度は掃除を。「室温や天井の高さ違いで、場所ごとに形状が異なりますが、いずれも精密機械なのでいじりすぎず、表面を拭う程度に留めて」
1.マイクロファイバークロスで表面のほこりを拭う。キッチンの場合は、スポンジに住宅用のアルカリ性洗剤を少量浸み込ませ、油汚れをこすり取る。
2.こびりついて取れない汚れは、サッシブラシや歯ブラシなどでこそげ落とす。全体を水拭き後、乾拭きする。
電気スイッチ
キワのほこりの量は想像以上。よく触れる場所だけにきれいをキープしたい。
井上さんが「全く気づきませんでした!」と声を上げたのがココ。「カバーを拭くまでは多くの方が行っていますが、すき間まで掃除している人は少ない。電気をつけっぱなし、あるいは消したままの部屋ほど、スイッチボタンの上やすき間にほこりが積もっています」と櫻井さん。
1.全体をマイクロファイバークロスで拭き、ほこりや手あかなどを拭う。スイッチボタンとカバーのすき間の汚れは、クロスで覆ったヘラの先を差し込んで拭く。
2.スイッチボタン下部も同様にして拭く。奥にもほこりが入り込んでいるようなら、サッシブラシでかき出す。
キッチンにあるスイッチの場合、油汚れがこびりついていることがあるので、細めのヘラでこそげ取る。ボタンをオン・オフ切り替えて、拭き残しのないように行う。
筆をハタキ代わりに使うと上手にほこりを払える場所がある。
櫻井さんが愛用する道具のひとつに筆がある。「昔で言うところのハタキ代わりに使うんです。置物やドライフラワー、すき間に編み目といった箇所のほこりを、物を傷つけずに払えます。大・小、メイクブラシ、平筆、刷毛と数種類用意しておくと便利です」
インテリアの松かさのほこりを払うのには刷毛を使用。鱗片のすき間に毛先をそっと差し込んで、中のほこりも掃き出す。
本棚の本や雑誌の上部に積もるほこりは、奥から手前へ刷毛をすべらせ、ほこりを集めて取る。平らな場所には平筆が向く。
フィギュアは、刷毛やメイクブラシをシルエットに沿わせてほこりを払う。細かい箇所やすき間などには細ブラシを使う。
『クロワッサン』1128号より
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