茂木和哉さんに学ぶ【窓まわり】汚れの落とし方。
撮影・青木和義 文・中嶋茉莉花
窓まわり
窓ガラスだけを拭いて、やった気になりがちな窓掃除。サッシ、網戸まで一気にきれいにしておかないと、汚れの悪化を招くことになります。「外に面した窓まわりの汚れは、夏の強い日差しや高温にさらされ、固着しかかっているタイミング。放置すれば落としにくくなり、結露が発生する季節に突入すると汚れを足がかりにカビが生え、一気に広がることも」と茂木さん。まずは黄砂や花粉などにまみれた窓ガラスの外側から掃除し、汚れが見えやすくなった状態で内側や網戸、サッシの掃除をするといい。
この道具があると便利!
スコッティファイン洗って使えるペーパータオル
「雑巾代わりに使います。丈夫なので、濡らして絞ってを繰り返しても、拭き掃除に使っても破れません」(茂木さん)。
超厚手ALC20%除菌ウェット 大判 20枚
「大判サイズで使い勝手がいい。厚手だから乾きづらく重宝。畳んであちこち拭き掃除し、裏返して使ってもまだしっとり」。
フローリングワイパー
「中でも、トイレ掃除用などのミニサイズは操作性が高く、片手で持ち上げやすい。腕への負担なく掃除できます」
柄の軟らかい使い捨て歯ブラシ
「隅やカーブのある所に重宝。場所によっては先端を曲げたほうが汚れにフィットしやすいので柄が軟らかいものを選んで」
ヘラ
「隙間汚れには100均などでも売られているヘラが活躍。種類は様々ありますが、比較的小ぶりなものが使いやすいです」
1.窓ガラスを拭く。
中性洗剤を湯で薄める(約50度の湯3Lに対し、中性洗剤30ml目安)。ペーパータオルをそこに浸して、よく絞る。
片方の手に濡らしたペーパータオルを、もう一方の手に乾いたペーパータオルを持つ。濡らしたペーパータオルで窓の汚れを拭く。上部左端から右端へ、そのまま10cmほど下げて、左端へ平行移動しながら端まで、コの字を描くように拭く。コを1文字描いたら、すぐに乾いたペーパータオルで同じルートを辿りながら拭き上げる。再び10cmほど下げ、窓の上部から下部へ向かってこの作業を繰り返す。
2.網戸の砂ぼこりを取る。
段ボールを外側の面に押し当てながら、内側から掃除機でほこりを吸い取る。少しずつ移動させ全面吸い取ったら、外側からも同様に行う。
中性洗剤を湯で薄めた液を作り(約50度の湯3Lに対し、中性洗剤30ml目安)、ペーパータオルを浸して、よく絞る。フローリングワイパーにペーパータオルを取り付け、網戸の表面をなで、汚れを拭き取っていく。ペーパータオルが汚れたら、薄めた洗剤液で洗って、再度同じ工程を繰り返し、タオルが汚れなくなったら、反対の面も同じようにして拭き掃除をする。
3.サッシのカビを退治。
サッシの溝や隅に溜まったり、窓枠にこびりついた汚れやほこりは、歯ブラシを使って掻き出し、取り去っておく。
サッシの上から下に向かって、除菌ウエットシートで汚れを拭き取っていく。下の部分や桟も同様に拭く。汚れを取りにくい桟の細い部分は、除菌ウエットシートをヘラで押しつけて使うと拭き取りやすい。
(こんな 汚れはどうする?)こびりついたウロコ汚れ
黄砂や花粉のこびりつき、しぶきや泥はねの跡などの頑固な汚れは、中性洗剤だけでは落としきれない。水あか用クリーナーをペーパータオルにつけて汚れに塗布し、こすって拭き取る。
茂木和哉 キッチン用 [台所用磨き剤]
※本企画で紹介しているのは、茂木和哉さんの掃除方法であり、家電、掃除用具、洗剤メーカー各社が指定する使用方法と異なる場合があります。
『クロワッサン』1128号より
広告