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風味も甘味もシックな大人のデザート、コーヒー+ココアのプリン【長尾智子さんのレシピ】

クロワッサン1126号(9月25日発売)77ページ掲載の、「モカプディング」の作り方②の工程に抜けがありました。正しくは、②卵とてん菜糖90gをボウルに入れ、泡立て器で混ぜる。ココアパウダーを振るい入れて混ぜたら、粗熱がとれた①と合わせ、濾して別のボウルに移し、パン粉を2分ほど乾煎りして加えて混ぜる。下記に掲載のレシピは正しいものです。
お詫びして訂正いたします。

撮影・合田昌弘 料理&文・長尾智子 構成・太田祐子

風味も甘味もブラウンの素材で、ちょっとシックなプリンです。

懐かしく甘い、卵の香りのプリンは老若男女に愛されるおやつですね。昔ながらの日本のプリンの味わいは、淡い色のキャラメルソースのしっかりした食べ心地。本場フランスのプリンは、意外に優しい控えめなおいしさで驚いたものです。イギリスのプリンは、元々は料理の一種が甘いデザートに進化したとか。

今回はこんがりと日焼けしたような、全体に茶色いプリンを考えました。コーヒーとココア、似た者同士ふたつの風味を合体させて、砂糖などの甘みも茶系で統一。乾煎りしたパン粉を加えて、食べごたえのある生地にしました。

色が似た素材は相性が良く、なじみやすいのでお菓子やデザートだけでなく、料理にも役立つ組み合わせ。

モカという名は、元はアラビア半島の港から来たコーヒー豆のことで、チョコレートと合わせたコーヒーのカフェ・モカはアメリカ生まれ。ちょっとややこしいですが、今回はカフェ・モカがヒントのプリンです。

プリン型を使って柔らかいクリームをのせると、お約束の可愛らしさがありますが、パウンド型など長方形の型で作ると雰囲気が変わります。やはり茶色いダークラムをメープルシロップにほんの少し加えると、まさに秋の大人のデザートです。

モカプディング

風味も甘味もシックな大人のデザート、コーヒー+ココアのプリン【長尾智子さんのレシピ】
コーヒー豆は種類を選ばないので、お気に入りの豆を細挽きにして使ってみてください。
コーヒー豆は種類を選ばないので、お気に入りの豆を細挽きにして使ってみてください。
風味も甘味もシックな大人のデザート、コーヒー+ココアのプリン【長尾智子さんのレシピ】
コーヒー豆は種類を選ばないので、お気に入りの豆を細挽きにして使ってみてください。

【材料(6個分)】
牛乳 500ml
卵 4個
コーヒー(細挽き)30g
ココアパウダー 15g
てん菜糖 100g
パン粉 大さじ2
メープルシロップ 約大さじ4
生クリーム 100ml

【作り方】
1.牛乳を鍋に入れ、水50mlを加えて中火にかける。煮立ったら弱火にして、お茶パックに入れたコーヒーを鍋に加える。コーヒーの香りが出るまで10分ほど煮て火を止める。
2.卵とてん菜糖90gをボウルに入れ、泡立て器で混ぜる。ココアパウダーを振るい入れて混ぜたら、濾して別のボウルに移し、パン粉を2分ほど乾煎りして加える。
3.湯煎用の湯を沸かす。オーブンを160度に温める。オーブンの天板にプリン型を並べ、メープルシロップを小さじ1杯ずつ入れてから、2の生地をそっと注ぐ。オーブンに入れ、天板の端からお湯を注ぎ入れる。プリン型の4〜5割の高さまで注ぎ、20分ほど焼いたら型を天板から取り出し、粗熱が取れたら冷蔵庫へ。
4.生クリームに残りのてん菜糖10gを加え、とろりと柔らかめに泡立てる。プリン型の内側に沿って竹串を回し、プリンを取り出して器にのせる。残りのメープルシロップを周りに流し、クリームをプリンの上にそっとのせる。

  • ながお・ともこ さん (ながお・ともこ)

    フードコーディネーター

    プロデュースする「小石原ポタリー」の情報と使い方はインスタグラム(アカウント@koishiwarapottery)にて紹介中です。

『クロワッサン』1126号より

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