台湾と日本、そして18年前の過去と現在が美しいコントラストで描かれる今作。人生という旅をする中での絶妙な心情の変化を見事に表現している二人の演技に注目だ。
清原果耶さん 私が演じるアミは、すごく好奇心旺盛な女の子。「なんとかなるだろう!」という考えは私と似ているかも。とはいえ、アミのように海外を一人で旅する勇気は私にはまだないですが。
シュー・グァンハンさん 僕はジミー役の18歳と36歳を演じましたが、実際は時系列とは逆で36歳のシーンから撮影しました。演じ分けるのはかなり難しかったけれど、監督と何度も話し合って、一生懸命臨みました。
清原 グァンハンさんの持つ優しくて柔らかい雰囲気は、ジミーにすごくよく作用していたと思います。
二人は初共演で言語の壁があるにもかかわらず、撮影現場でも和気藹々とした雰囲気だったという。
清原 言語の壁があるからこそ、日本と台湾のチームがお互いを深く知ろうとする姿勢があった気がします。撮影中も撮影外でも、グァンハンさんがコミュニケーションを積極的に取ってくださったおかげです。
グァンハン 僕は撮影時以外のメイク中や休憩中も共演する方とコミュニケーションを取りたいタイプ。現場で流れる台湾の音楽に清原さんが興味を持っていたら、「これは誰々の曲で〜」と説明したり(笑)。
ジミーがアミをバイクに乗せて夜市に行くシーンがすごく好きなのですが、清原さんは人生で初めての二人乗りだったんですよね。通訳の方も一緒に乗るわけにいかないからその間は完全に二人だけの会話だったのですが、とても楽しかったです。
清原 それならよかった(笑)。