「横浜トリエンナーレ」は3年に一度開かれる現代アートの祭典。2001年に始まった、芸術祭の中でも〝老舗〞的な存在だ。
8回目になる今回は工事休館を経てリニューアルオープンした横浜美術館を中心に、街中の広いエリアで開催される。テーマは「野草:いま、ここで生きてる」。今からおよそ100年前に発表された魯迅の詩集『野草』から着想されたものだ。つくったり、くつろいだりしながら大人も子どもも楽しめるプログラムも用意されている。
参加作家は全部で94組、そのうち32組が日本で初めて紹介される作家たちだ。南アフリカのルンギスワ・グンタは家父長制や植民地主義から生まれた不平等をあぶり出すような作品を作っている。今回は有刺鉄線を使った新作を展示。