カルチャー 飯間浩明さんと牟田都子さんが語り合う「変わる日本語」。 国語辞典編纂者の飯間浩明さんと校正者の牟田都子さんが語り合う日本語の最前線。 新たに生まれ、変わり続ける言葉の世界に向き合う面白さとは。 記事をシェア X Facebook LINE リンクをコピー 2024.02.14 撮影・黒川ひろみ 文・三浦天紗子 取材協力・三省堂 写真ギャラリー 辞書にない言葉でも、使いたかった著者の気持ちがある事実。どちらが重いか悩みます。(校正者 牟田都子さん ・左)新語ができるだけでなく、既存の言葉にも日々新しい意味が生まれることが面白いですね。(国語辞典編纂者 飯間浩明さん ・右) キャビネットにぎっしり収納されたカード。見坊氏は常にこの短冊(紙)を持ち歩いていた。 「仕事量もすごい。 圧倒されますね。」 「いつまでも眺めていられます。」 辞書編纂者・見坊豪紀(1914〜1992年)が若い頃より新聞や雑誌、テレビ、人々の会話などから現代語を集めた「見坊カード」。一枚一枚に採集した年月日、タイトルや新聞名などが記されている。これらを元に『三省堂国語辞典』を改訂。 「仕事柄、つねに6冊も7冊も言葉を求めて辞書を引いてしまう。」 「校正者にとって、 辞書は友だちです。」 「編纂者たる私たちが命がけで作っても、辞書は常に完成途上。」 「辞書は完成がない。次の版を準備中です。」 どちらが正しいか、本来の表現か、とよく論争になる「的を射る/得る」問題。『三国』では両方の言い方を示しており、実はふたつとも〈特に戦後広まった言い方〉と但し書きが。 『三国』で取り上げているのは(1)から(4)までの4つの意味。(3)の「結論に近づく」と(4)の「ものごとが進まなくなる」については、20世紀後半に広まったことなども説明されている。共に『三省堂国語辞典 第八版』より これまで出版された『三省堂国語辞典』のラインナップ。初版は1960年12月。第八版は2022年1月。左から右へ新しい順。 この写真ギャラリーの記事を読む 関連記事 俵万智さんと飯間浩明さんが語り合う、辞書と短歌と変わる日本語。 文房具の達人2人が語り合う、2023年のヒットアイテムと最新トレンド。 ロシアと周辺の国々の料理と食文化の面白さを語り合う。 広告 TAGS #お茶の時間 #三省堂国語辞典 #対談 #日本語 #牟田都子 #辞書 #飯間浩明 HOME くらし 飯間浩明さんと牟田都子さんが語り合う「変わる日本語」。