コード決済って何? メリットはあるの?【得する!大人のスマホ活用術】
イラストレーション・死後くん 文・長谷川未緒
最近、よく見聞きする◯○ペイ。
QRコードやバーコードを使うため、コード決済といわれている。ポイント還元率が高いなどメリットがある一方、セキュリティ面などには不安の声も。そこでスマホユーザーなら知っておきたいコード決済の基本について、消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんに聞いた。
コード決済って? スマホ決済とは違うの?
「コード決済はスマートフォンを用いたキャッシュレス決済のひとつです。アプリをダウンロードし、表示されるQRコードやバーコードを店側の端末機にかざして読み取ってもらったり、店側が提示するコードをアプリで読み取ったりすることで支払いが完了します。
スマホを使ったキャッシュレス決済をまとめてスマホ決済といい、コード決済のほかにスマホにクレジットカードや電子マネーを登録しておき、専用端末にスマホをかざして支払う非接触型決済もあります」
みんな使っているみたい。実際のところは、どう?
「経済産業省によると、キャッシュレス決済比率は上昇傾向にあり、2022年は36.0%です。内訳はクレジットカードが30.4%、デビットカードが1.0%、電子マネーが2.0%、コード決済が2.6%。
コロナ禍で現金の受け渡しを避けたい人や、通信販売を使う人が増えたこと、またマイナポイントの受け取りを目的にキャッシュレス決済が急速に普及しました。国は2025年にキャッシュレス決済比率50%を目標にしています」
コード決済のメリットは? 現金のほうが節約できそうだけど。
「最大のメリットは、ポイント還元率アップキャンペーンがしょっちゅう行われている点です。クレジットカードのポイント還元率が0.5〜1%のところ、コード決済なら20〜30%といった還元率アップが行われることがあるので、上手に活用すれば現金より節約に。小銭を財布から取り出す手間がないので、素早く支払いができることも利点でしょう」
コード決済のデメリットは?セキュリティが心配です。
「サービスが始まった当初は不正利用のニュースがあったので、そのイメージが強いかもしれませんが、現在は本人確認を重視するなど、かなり対策がとられています。いちいちアプリを立ち上げる必要があることを手間と感じるかどうか、また、電池切れや電波状況の悪い場所では使えない場合もあり、それがデメリットといえるでしょう」
利用金額の決済方法は何があるの?
「事前に残高をチャージする、クレジットカードなどをひもづけて後払いする、月々の携帯電話料金とまとめて払うなどの方法があります。チャージは、セブン銀行などのATMから現金で、銀行口座からの入金、またはクレジットカードで。後払い式はクレジットカードと同じタイミングで請求されます。ご自身の管理しやすい決済方法を選ぶといいでしょう」
次回はコード決済の種類や、自分にぴったりの選び方などを紹介。
『クロワッサン』1103号より