「風水というと、西に黄色いものを置いて金運アップなど、ルールに従ってものを配置するイメージがあるかもしれません。琉球風水では、たとえば黄色がインテリアに合わないならば、置かなくていいんです。そうしたルールに縛られるよりも、自分の精神の安定や、心地よさを最優先にして開運に導いていく、柔軟な風水といえます」
そう語るのは琉球風水志として活躍するシウマさんだ。もちろん一般の風水と同様に、いい「気」が滞りなくスムーズに流れることで幸せな暮らしにつながるという考え方は変わらない。そのため不要なものは片づけてスペースを作り、家の中を清浄な空気が流れるよう、清潔に保つことは大切だ。
「琉球時代の士族の家を検証すると家造りの過程で空気の通り道(クウキミー)が作られていました。私の家も、必要以上にものを溜め込まずに掃除しやすい環境を作り、隅々まで空気を循環させるように心がけています」