おトク評論家ハイジ博士に聞く「ポイ活」の基本。年間数十万円分の収入にも。
スマホで提示するひと手間で、貯金しているのと同じに。今日から貯めよう!
イラストレーション・マエダユウキ 構成&文・河野友紀
「買い物をしたり、サービスを利用したり。ほとんどの消費行動にはポイントがついてくると思って間違いない」
と言うのは、おトク評論家のハイジ博士。今やポイントの使い勝手はほぼ現金であり、ときにはそれを超える価値を持つ存在。ポイ活は副業収入の効果があり、家計改善に役立つとも。
「貯めたポイントは現金と同じように使用することもできますし、運用して増やす、あるいは投資に使うことも可能。“ポイ活”とは、効率よくポイントを貯め、そのポイントを効率よく使う、その習慣のことです」
しかし多種多様なポイント、何を貯めればいいのかわからない人も多い。
「普段どこで買い物をしているのかなど、自分の消費行動を洗ってみると、貯めやすいポイントが見えてきますよ」
ポイントにはどんな種類がある?
「ポイントは大きく分けると、いろんなお店で貯まる&使えるポイントとして解放されている〈共通ポイント〉と、特定のお店やサイトで貯まり、なおかつ使い道が限られる〈独自ポイント〉の2つがあります」
ポイント同士互換性があるものも多い。自分が貯めやすい、かつ使いやすいものを選ぼう。
[共通ポイント]
●楽天ポイント
「楽天市場」など楽天系サービス利用のほか、提携ショップでの提示でも貯められる。クレジットカード「楽天カード」を持つと効率よく貯まる。
●dポイント
ドコモの携帯の利用でポイントがもらえるが、ドコモユーザー以外でも貯められる。クレジットカード「dカード GOLD」で高還元率に。
●Tポイント
「CCC」が展開する共通ポイントの老舗的存在。ドラッグストア『ウエルシア』で、毎月20日に1.5倍の価値で使えることから人気が高い。
●Pontaポイント
『ローソン』やデパートの『髙島屋』などで利用可能。auと提携しているのでauユーザーは貯めやすい。またJALのマイルにも交換ができる。
[独自ポイント]
●WAON POINT
イオン系の店で貯まるポイント。電子マネー「WAON」やクレジットカード「イオンカード」で支払うと多くの特典が。『ウエルシア』でも利用可。
●nanaco ポイント
『セブン-イレブン』などセブン&アイグループの店舗で、電子マネー「nanaco」やクレジットカードの「セブンカード・プラス」を使うと貯まる。
●ポイントサイト付与系
後述のポイントサイト(このあとの記事参照)では、サイト独自のポイントが付与される。獲得したポイントは共通ポイントや電子マネー、クーポンなどに交換可能。
貯める、使う、増やす……。ポイ活ってこんなイメージ。
買い物時にカードを提示する、電子マネーを使うなど、今やポイントを貯める方法も多種多様。
「1回の買い物で、〈共通ポイント〉と〈独自ポイント〉の両方がもらえることもあります。そのように貯めたポイントは、現金と同じ価値で買い物などに使うこともできますし、運用や投資に回して増やすことも」
メインで貯めるポイントを決めるところから始めましょう。
ポイ活の最終目的は、貯めたポイントを使うこと。そのためには貯めるポイントの種類を絞ることが大切だ。
「まず大事なのは、自身の生活を大きく変えない範囲で無理なく始めるのがコツです。例えば楽天市場で買い物をすることが多い人は楽天ポイントを、イオン系スーパーをよく使う人はWAON POINTを貯めるといいでしょう。またドラッグストア『ウエルシア』が近所にある人は、TポイントかWAON POINTがおすすめです。毎月20日はポイントを1.5倍の価値で使うことができます。スーパー、コンビニ、ネットショップなど、普段自分がどこで買い物をしているかを見直すと、おのずと貯めやすいポイントがクリアになります」
貯めるポイントは何種類あってもいいが、あれこれ貯めると管理がしづらく失効するリスクもある。的を絞ることが大切だ。
買い物は通販に。ポイントサイトも活用して。
通販サイトでは〝ポイント2倍キャンペーン〟といったイベントがたびたび行われるので、それを利用すると、効率よくポイントが貯められる。
「通販の場合、買い物をまとめて大きな額で支払うとお得度合いも大きくなる傾向が。楽天市場では、〝お買い物マラソン期間中の5と0の付く日に楽天カードでまとめ買い〟というルーティンをこなすだけで、獲得ポイントが15〜20倍になる場合も」
もう一つ注目したいのがポイントサイト。会員登録をし、サイト内でアンケートに答えたり、サブスクの会員になったり、そのサイトを経由してネットショッピングをするとポイントがもらえるお得なサイトだ。
「クレジットカードの作成などは、経由するだけでポイントが数千から1万ほど得られることも。サブスクの契約などもポイントサイト案件がある場合が多いので、なんでもまず検索を」
●ポイントインカム
交換レートは10ポイント=1円で、交換は5000ポイント=500円から可能。またTポイントやPontaポイント、ANAマイルへの交換も。
●モッピー
交換レートは1ポイント=1円。交換は300ポイント=300円から可能。楽天ポイントやTポイント、dポイント、Amazonギフトへの交換も。
会計をキャッシュレスにし、公共料金の支払いもカードで。
大前提として、現金での支払いよりも、キャッシュレス支払いに切り替えたほうがポイント還元が受けやすい、とハイジ博士。
「前述のように、効率のよいポイ活のためには、自分の消費スタイルや、家計を把握することが大切。履歴が残るキャッシュレスはそれがしやすく、なかには家計簿ソフトと自動連携ができるサービスもあるので、〝家計簿をつける手間が減った〟という方も多いです」
さらに公共料金を銀行引き落としにしている場合は、クレジットカード払いに切り替えるのをおすすめする、とも。
「引き落としの場合、値引きが適用されることもありますが、それを上回るポイント還元がある場合は積極的に変更を。固定費の削減に近い効果が期待できますし、何かアクションを起こすことなく毎月自動でポイントがもらえるので、ラクでお得。非常に効率がいい方法です」
貯まったポイントは使う、または運用して増やす。
ポイントのなかには、疑似投資にポイントを利用する〈ポイント運用サービス〉を提供しているところも。
「ポイントをすぐに使う予定がなければ、運用に回しておくと、もちろん減ることもありますが、長期的には増える可能性が高いです。ポイントサイトによっては交換時にポイント増量キャンペーンがあることも。dポイントでは年に1〜2回、10〜15%増量キャンペーンが行われます。そのタイミングで交換するのもポイントを増やす技の一つ」
さらに投資でもポイントの獲得が可能。
「楽天証券と楽天カードの組み合わせであれば決済額の0.5%、auカブコム証券とau PAYカードの組み合わせなら1%と、投資額に合わせポイントが付与。2024年の新NISAに向け、キャッシュレス投資はマスト。資産形成がポイ活になる最高の組み合わせです」
●楽天証券
楽天ポイントを使って、投資信託、国内株式(現物取引)、米国株式(円貨決済)などが可能。1ポイント=1円で使用でき、一般NISAやつみたてNISAでも利用できる。
●auカブコム証券
Pontaポイントで、1400以上のファンドの投資信託や、プチ株の購入が可能。1ポイント=1円で100円から使用できる。投資信託の保有額に応じてポイントも貯まる。
『クロワッサン』1096号より
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