道端に咲く、花の名前の覚え方と楽しみ方。
撮影・青木和義、小川朋央、黒川ひろみ 構成&文・堀越和幸
野花アレンジ研究家のすずきみさえさんが野花に興味を持ち始めたのは、庭にはびこるドクダミがきっかけだった。
「特有のニオイもあり、それまでは嫌なものとして刈っていたのですが、ある日、間近でよく見てみると、花がとても可憐なことに気がついたんです」
以来、野花に目が行くようになった。野花のかわいさは、しゃがんで目線を低くしないとわからない。
「道端に咲いていても通り過ぎてしまう花なので。飾り方も普通の花瓶だと負けてしまう。空き瓶にさりげなく生けたりすると抜群によく似合います」
誰も教えてくれない名前は、何冊もの図鑑に当たりながら覚えた。
「最近はGooɡleレンズや専用アプリのPictureThisも使います。花の名前は漢字表記も一緒に覚えると印象が強くなる。キバナコスモスは黄花秋桜ですが、何となく絵が浮かびませんか?」
『クロワッサン』1092号より