鰆西京焼きの日の丸弁当【吉田愛さんのレシピ】

日の丸弁当のメインは鰆の西京焼き。西京焼きは伝えたい魚料理の一つ。それなりに手間がかかるのをここでは簡単にラップを使って。緑のいんげんは、ごま油と塩味でナムル風に。

【材料（1人分）】
鰆 1切れ
塩 少々
A［白味噌 50g、酒・みりん 各大さじ1/2］
みりん 適量

【作り方】
1.鰆は半分に切り、表面に軽く塩をふって10分おき、水気をふきとる。Aは混ぜ合わせる。
2.ラップを鰆の倍の長さに広げる。ラップの中央に鰆の大きさに合わせてAを半量塗り広げ、鰆をのせ、鰆にAの残りを塗り広げる。ラップを包んで冷蔵庫で1日おく。
3.魚焼きグリルで焼き、焼き上がる直前に刷毛などでみりんを塗り、照りよく仕上げる。

【材料（1人分）】
ごぼう 50g
生姜 1かけ
サラダ油 小さじ1
輪切り唐辛子 少々
A［醤油・みりん・砂糖 各小さじ1］

【作り方】
1.ごぼうは細切り、生姜は千切りにする。
2.小さなフライパンにサラダ油と唐辛子を入れて中火で熱し、1を入れてしんなりとするまで1〜2分炒める。Aを加えて汁気がなくなるまで炒める。

【材料（1人分）】
いんげん 3本
A［ごま油 小さじ1/2、塩 少々、黒いりごま 適量］

【作り方】
1.いんげんは4cm幅に切り、耐熱ボウルに入れる。ふんわりとラップをかけ、電子レンジ（600W）で1分加熱する。
2.水気をきり、Aを加えて和える。

※ご飯に梅干しをのせる。

お弁当の記憶に残したい味。名前を聞けばすぐに頭に絵が浮かぶ、そんな定番のお弁当の美味しい作り方を、料理家の吉田愛さんに教わった。

「お弁当のおかずを考える時に大切にしているのは、まず味のバランスです」

たとえば鰆の西京焼きがメインのおかず。これだけでもう充分に美味しい。でも、鰆は案外味が淡泊だ。ご飯がより進むようにするには、甘辛いきんぴらを入れてみようか。入れるなら、魚と相性のいい生姜も千切りにして一緒に炒めてみよう、というように。おかずとおかずが手を取り合い、引き立てあっている。これが美味しいお弁当のハーモニー。

「味のバランスだけでなく、食感や彩りなどにも気を配ってみましょう。するともっと楽しくなる。緑の野菜が入ると見た目も華やかになります」

おかずは冷めても美味しくいただけるものを選ぶこともポイントだ。

「冷めて水が出るような料理は避けるとして、むしろ冷めることでより味が馴染むようなお惣菜をいくつかレパートリーに持っていると便利です。彩り、食感、季節の食材を意識しつつ、いつものお弁当をぜひ自分流にアレンジしてみてください」