ホノルル美術館はワイキキから車で約15分、ダウンタウンの近くに位置する、ハワイを代表する美術館。美しい中庭を備え、アメリカで最も素晴らしい美術館のひとつと評されています。
ハワイのコンテンポラリーアートや、日本の浮世絵や古代ローマ彫刻をはじめ、モネやゴッホ、ゴーギャンなど日本人にも人気の高い歴史的名画も多く所蔵しています。
印象派については日本語の解説パネルもあるので、英語が分からない人にも安心。
ホノルル美術館は 1927 年、オアフ島の宣教師の家に生まれ育ったアナ・ルイスによって設立されました。彼女は幼い頃から芸術に親しみ、チャールズ・クックと結婚した後、夫妻で美術品のコレクションを始めました。ホノルル美術館はクック夫妻の住まいがあった場所で、美術館を開くためクック夫人は家の敷地を寄贈し、ニューヨークの建築家に美術館の設計を依頼、ホノルル美術館の原型が完成しました。いくつかのギャラリーを回廊でつないだ明るくて開放的な館内は、他の都市では見ることのできない、ハワイらしい造りに。気持ち良い陽射しの中、中庭でのんびりできるのも魅力です。
コレクションは西洋の絵画や彫刻からアジア各国の絵画、仏像、日本の浮世絵、太平洋地域の伝統アート、アフリカの工芸品、近代アメリカの美術品にまで及び、現在では 50 , 000 点を超える作品が。もちろん、ハワイの絵画や彫刻、工芸などの作品がどこよりも充実しています。併設するショップでは可愛いハワイアンアート作品なども販売されているので、おしゃれなお土産を探すのにも最適です。
敷地内には5つの中庭があり、それぞれにテーマが設定されています。その周りを囲むように展示室が配置された、ハワイの風を感じられるとても開放的な美術館です。こちらの庭は「メディテラニアン・コートヤード」。地中海をイメージしています。アーチ状のエントランスや美しいタイルと石畳におおわれた素敵な空間です。
全世界でハワイにしか生息しないとされるコアウッド(アカシア属)は、ハワイ王国時代から神聖な木として大切にされて来ました。高級木材としても知られ、現在でもコアウッドの家具などは人気です。こちらの展示では昔のハワイアンの生活に欠かせなかったアイテムが展示されています。サーフボードも必見です。
日本人にも人気の睡蓮シリーズ。クロード・モネ「睡蓮」(1917/1919年頃)。
大判なので、色々な角度から鑑賞してみるのがおすすめです。海外の美術館では定番の、人気絵画の前のベンチもあります。ここに座って美しいモネの描いた美しい色彩を堪能できます。
キュリズムのコーナー。
画面右の絵がパブロ・ピカソ「Fan Pipe, and Glass」(1911年)。
タイトルは「扇子、パイプ、グラス」とされる静物画です。
中央はピカソと同様、キュリズムの創始者の一人、ジョルジュ・ブラック「The Green Carpet」(1929年)。
左はピカソ、ブラックと同様、キュリズム画家のフェルナン・レジェ「Abstraction」(1926年)
日本コーナーには、仏像や浮世絵も多数展示されています。写楽、北斎、歌麿、広重などが勢揃いし、全米ではシカゴ美術館、ボストン美術館に続き所蔵第3位を誇ります。歌川広重の作品は所蔵世界一なのだそう。
手前は聖徳太子像。
Honolulu Museum of Art(ホノルル美術館)
900 South Beretania St, Honolulu HI
問い合わせ(英語)tel:808-532-8700
https://honolulumuseum.org
休館日・月火水祝日
開館時間10:00~18:00(木日曜)、~21:00(金土曜)
入館料・$20.00(18歳以下は無料)
Hawaii’s Royal Connection To Japan Tour 大人$69.95、子ども(5~12歳)$44.95 水曜13:00~約45分間