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つり人が教えてくれた、鯛料理。【編集部こぼれ話】

11月10日発売の『クロワッサン』1081号「魚のおいしい食べかた。」特集号のこぼれ話をお届けします。

最近、魚のおかずの登場回数が増えました。明らかに今回の特集の影響です。

魚を釣って、食べるのが好き――最初に登場する大垣友紀惠さんの肩書は釣り師です、と言いたくなるくらいの釣り歴。本業はデザイン分野の第一線で活躍している、デザイナー、アートディレクターです。

トップページに登場してもらうのは、どんな人がいいかな、と書店の魚料理コーナーを眺めていたら、目に飛び込んできたのが、大垣さんが描いた魚のイラストと、自分で作った料理を撮影した写真で埋まった『一生幸せになれる料理147 お魚イラストレシピ大百科』(つり人社)でした。

そのイラストは、魚体の輝きといい、目力といい、魚に対するありったけの愛が込められているようでした。

迷わず、レジに持っていき、翌日には、特集用にイラストの描きおろしと、魚への愛についての話、とっておきの魚料理を教えてほしい、と欲張りなお願いをしていました。

こちらは、アカエビのアヒージョ。ミソがオイルに溶け出して、バゲットが止まりません。
こちらは、アカエビのアヒージョ。ミソがオイルに溶け出して、バゲットが止まりません。

どんな誌面ができたのかは、本誌をご覧いただくとして、ここではページに収まりきらなかった話を…。

大垣さんは釣り好きだから、天然魚至上主義なのかと思っていたら、「鯛でも養殖の鯛ならではのおいしさがあるんですよ」と、とっておきの料理を教えてくれました。

養殖の鯛は天然の鯛に比べると脂がのっているのだそうです。その脂ののりを料理に生かすわけです。
「養殖の鯛、刺身でも切り身でもいいので、それで炊き込みご飯(鯛めし)を作ると、脂の旨みがしみ出してすごくおいしいんです」

その話を聞いて数日後、近所のスーパーで鯛の刺身(養殖)が特売になっていました。鯛めしの話が頭から離れなかった私が買わないわけがない。早速その日の夕飯に鯛めしを作りました。

前に鯛めしを食べたのは、瀬戸内海に面した町の魚料理店で、いつだったか思い出せないくらい昔のこと。だから、今回作った鯛めしで、脂がどのように貢献しているのかはわかりませんでしたが、この日は、ご飯の糖質なんて気にならないほど食が進みました。これがすべてを物語っています。(編集Y)

つり人が教えてくれた、鯛料理。【編集部こぼれ話】

11月10日発売の『クロワッサン』最新号は「魚のおいしい食べかた。」

たとえば、手軽な切り身。3秒水洗いして、素早く拭くだけで、焼いても、煮ても、揚げても、今までとは全く違う味に。
カルパッチョやアクアパッツァも家で。魚料理はコツさえ知れば、もっとおいしく、レパートリーもあっという間に広がります。
〈第2特集〉豚・鶏・牛・羊…、をシンプルに。 肉を味わい、肉を楽しむ鍋・11。

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